シャプタリゼーション(補糖)を行わないドメーヌ、プリューレ・ロック

【2005  Vosne Romanee Les Hautes-Maizieres – Priure Roch】

当主のアンリ・フレデリック・ロックは言わずと知れたドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者の一人だ。母親がルロワ家の生まれで兄の突然の死もあり、おそらく期せずして、世界中の造り手やワインファンの敬意を集めるこの超名門の顔となったのだろう。この世界で最も失敗の許されないドメーヌの仕事にはストレスも多かろう。そのせいか彼自身のドメーヌ「プリューレ・ロック」での彼は伸び伸びとしていて楽しそうだ。ドメーヌ内の雰囲気は非常に家族的で、ワインには力みや、よい意味で緊張感が無い。それはもちろん、いわゆる自然派といわれるワイン造りに対する考え方によるところも大きい。

現在造りを任されているのはヤニックという若くて働き者のナイスガイだ。パリ出身でワインの勉強もしたことがないという。それでもこのドメーヌで経験を重ね、難しい年の続いたここ数年も安定した出来に仕上げ、全幅の信頼を得ている。ここでひとつだけテクニカルなことに触れさせていただく。プリューレ・ロックのワインは一切シャプタリゼーション(補糖)を行っていない。北の産地であるブルゴーニュでは補糖によりアルコール度数を上げることは多くの造り手が行っていることだが、このドメーヌでは夏の涼しい年であっても、その年の姿をそのまま表現することにこだわる。 淡い色合いや軽やかなタッチはワイン業界の常識やグローバリゼーションに反旗を翻しているかのようだ。しかしそれこそがブルゴーニュなのだ。朝に試飲しても身体に優しく染み込んでくる。その優しさはシャイで柔和なロックの笑顔のようでもある。

アンリ・フレデリック・ロック氏が1988年に創立したドメーヌ。ラリー・ビーズ・ルロワ女史の甥にあたり、現在ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者も務めています古文書を研究し、700年以上前にシトー派の修道士が行っていたブドウ栽培・醸造方法を復活させ、実行しています。ロック氏曰く「これは微生物を活性化させることにより肥沃な土壌を維持し、宇宙の摂理と調和を目指した栽培方法である」ラベルに描かれているロゴはエジプトにある古文書に由来しています。左側の緑色の包丁を立てたような模様はブドウの樹、下に描かれている3つの赤い丸はブドウの実、右上の黄色い楕円は神、右下の黄色い楕円は人を表していて、自然(神)と人間の両方によってワインを造り出すという彼の考えが表れています。

【栽培】
ニュイ・サン・ジョルジュとヴォーヌ・ロマネに合わせて11ha所有し、ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ コルヴェとヴォーヌ・ロマネ・クロ・ゴワイヨットはプリューレ・ロックのモノポール(単独所有)畑です。ビオロジック。除草剤などの農薬や化学肥料は一切用いず、必要に応じて有機肥料(ブドウの樹と自らのワインを発酵した時の搾りカス、牛糞などを寝かせたもの)を最低限用いています。また、草取りや収穫などは機械に頼らず、人の手によって行われています。

【醸造】
収穫したブドウは丁寧に選果した後に、房をそのまま丸ごと発酵槽に入れています発酵は木樽を使いすべて野生酵母のみを用いて行っています。また、醸しは今なお人の足でブドウを潰して行うという古来のワイン造りにこだわり、滓引きもせずノン・フィルターで瓶詰めしています。熟成に使用する樽の材木は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社が50年以上も前に伐採前の樹を買い付けてあったものを共同で使用しています。

【Vosne Romanee Les Hautes-Maizieres】
レ・スショの麓に位置する村名クラスの畑。樹齢は約40年。プラムやボタンの花を思わせる華やかな香りに、トリュフのような複雑味が混じります。熟成向きなクラシックなワインを生み出します

品種:ピノ・ノワール

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