例外を許されているバローロの生きる歴史、ジュゼッペ・マスカレッロ

【2006  Barolo Monprivato – Giuseppe Mascarello】

伝統的なバローロと言えば必ず名前の挙がる造り手「ジュゼッペ・マスカレッロ」。彼等のワインは他のどの造り手のワインとも違う。
1881年、初代「ジュゼッペ・マスカレッロ」がモンフォルテ・ダルバで葡萄栽培農家を始めたのが始まり。『1904年に初代の息子ムリッツィオがモンプリヴァートを購入した。この畑のポテンシャルを知っていたが、彼の重要な葡萄はバルベーラだった』
1919年には「モンキエロ」の製氷所だった建物を購入、カンティーナに改装した。氷を貯蔵する倉庫だったので温度が低く保たれている。この温度の低さも彼等のワインに影響を与えている。『バローロの造り手はバローロのエリア内で醸造をしなくてはいけないという法律だが僕等は例外としてモンキエロでの醸造を許されている
1921年、「モンプリヴァート」にネッビオーロ「ミケ」が植樹され、この畑はバローロを代表する畑として神格化されていった。1967年、現当主「マウロ・マスカレッロ」が引き継いだ。現在、妻の「マリア・テレザ」、息子の「ジュゼッペ」と共にワイン造りを行っている。

「マウロ・マスカレッロ」は伝統的「ジュゼッペ・マスカレッロ」の歴史を次々に改革していった。1970年から畑毎の個性を重視し、アッサンブラージュを止め、単一畑の醸造を始める。1980年代はマセラシオンを30日まで短くし、ポンピング・オーバーを強めに行っていた。若いワインは良かったが熟成による深みに満足できなかった。『1990年代に入ると先代と同じ60日の長期マセラシオンに変更。ポンピング・オーバーを止めピシャージュに戻した』彼等のワインの最大の特徴である淡い色調は低い温度のカンティーナで、あまり果実を動かさずに発酵することで実現している。 果皮を必要最低限動かすことでバクテリアの繁殖を防ぎながら、低めの温度でゆっくり発酵する。これで過度な果皮からの抽出が起こらない。 発酵後半、温度上昇と共に色素は抽出され一瞬色調は濃くなるが、すぐに色素は落ちていく。『果皮を動かさないのでタンニン量は少なく良質のタンニンだけが残る。樽からのタンニンも無い。よって色素は安定せず落ちていく』 彼等にとって重要なのは色調ではなく、質の高いタンニンのみを残すこと。

彼等の周遊畑は歴史的に見ても重要な畑ばかりだが、やはり最も重要な畑は1904年に取得した「モンプリヴァート」。標高280mの南西向き斜面に広がるモノポール。凝灰質、泥灰質土壌に強い石灰質が含まれる。極端に痩せた土壌は表土が白い。1つ北のカヴァロットが周遊する「ブリッコ・ボスキス」はグレーがかった表土なので全く違う。『1666年、既にモンプリヴァートは偉大な畑として認定されていた。バローロの歴史上最も古い畑の1つであり、バローロの典型』「モンプリヴァート」は色々なクローンのネッビオーロが栽培されているが、毎年良い葡萄を付ける樹にリボンを結んでいき最良の樹を選んでいる。『リボンの付いた良い樹だけで造ったワインがカ・ディ・モリッシオ。骨格の大きさ、味わいの凝縮度。何をとっても1つ上のレベル』

品種:ネッビオーロ

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