南アで初めて世界に名を馳せたと称賛されるワイナリー、ド・トラフォード

【2009  De Trafford – Cabernet Sauvignon】

「南アフリカで初めて世界に名を馳せた」と賞賛と尊敬を込めて語られるワイナリー、「ド・トラフォード」。ステレンボッシュの町の更に高地にある渓谷の頂上(ステレンボッシュとエルダーバーグ山の中間、海抜約380m)付近、モン・フルールに位置します。

この山岳ワイナリーの歴史は、1976年にオーナーのデヴィット・トラフォード氏の父がこの辺り一帯の土地を購入したことに始まります。当初から、多くの高地にある斜面は高品質の赤ワインをつくるのに適していると考えられていましたが、残念ながらK.W.V.による多収量政策のため、商業用にブドウを植え始めるまでには、それから18年もの歳月を要しました。当時、建築家として活躍していたデヴィット・トラフォード氏は、この地で自らのアトリエを作り設計図を作る傍ら、1983年から小さな畑をつくり、趣味の一環として、家族や友人だけで消費する為のワインを造り始めました。全くの素人ですので1991年までは、近隣の醸造家のアドバイスを聞き見様見真似でワイン造りを行っていました。そして、どんどんその魅力に引き込まれ、遂にはフランス(特にボルドー)で修行を行う間にになりました。趣味で始めたワイン造りが、結果的に彼のライフワークとなって、しまいには建築家としての仕事を一切辞め、本格的にワイン造りを行うようになりました。そして、2004年産のカベルネは、NYタイムズのワインコラムで大絶賛を受け一躍銘醸ワイナリーとしての地位を確立します

現在、3つの畑で栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シュナン・ブランは、高い凝縮度とバランスの良い味わいを出すことを目的に収量を最低に抑えて栽培されています。勿論、収穫は全て手作業でおこないます

【栽培・醸造】
全てはブドウ畑からと、自宅・醸造所の眼下に広がるブドウ畑で丹精込めて栽培されるブドウを細かなブロックに分けてそれぞれ醸造しワインが生み出されています。生産量も僅か3500函程と非常に少なく、ラベリングも古典的な小さなラベリング機で一つ一つ手作業で貼っていきます。ブドウ畑では、決してブドウ樹を甘やかすことなく適度なストレスを与えられるように管理し、非常に小粒で凝縮した綺麗なブドウを栽培しています。

醗酵・熟成は、醗酵は品種・区画毎に分けて天然酵母のみで行い、人的な介入を極力避け、手を加えず軽く清澄を行いノンフィルターでボトリングするといった伝統的な手法が用いられています。

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 主体

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コート・ド・ニュイでは珍しい白ワインの造り手、デュジャック

【2009  Morey-St.-Denis Blanc – Dujac】

今やモレ・サン・ドゥニを代表する大ドメーヌとして勇名を馳せるドメーヌ・デュジャック。しかし、その歴史はわずか45年に過ぎない

創設者のジャック・セイスはベルギー出身で、ドメーヌ創設の前に2ヴィンテージをブルゴーニュで過ごし、ジェラール・ポテルの元、ドメーヌ・プス・ドールでワイン造りを学んだ。その間に、DRCのオベール・ド・ヴィレーヌやアルマン・ルソーのシャルル・ルソーらと親交を深めている。そして1968年に4.5haのドメーヌ・グライエを買い取り、自らの名前、ジャックをもじってドメーヌ・デュジャックと名付けたのだ

現在はジャックの息子、ジェレミーとアレックがそれぞれ醸造と販売を担当し、ドメーヌを実質的に引き継いでいる。ジャックの妻もジェレミーの妻もアメリカ人で、ジェレミー夫人ダイアナは醸造学を修めたエノローグである。

2000年にジェレミーは父のサポートの元、ネゴシアンビジネスを開始。その名も「デュジャック・フィス・エ・ペール」という。会社名として「ペール・エ・フィス」(父子)という表記はよく見かけるが、「フィス・エ・ペール」(子父)は珍しい。中心となるのが息子であることの証である
このデュジャック・フィス・エ・ペールは、ネゴシアンといっても単に畑が自分たちが所有していないだけ。畑の管理や手入れ、ブドウの収穫までドメーヌのスタッフが行う。ブドウの購入契約は量に応じてではなく面積単位。したがって収量制限も思い通りとなる。したがって、実質的にはドメーヌものと変わらないものの、ドメーヌとネゴスで重複するアペラシオン(例えば村名モレ・サン・ドニ)があってもそれぞれ別々に醸造、瓶詰めされる。

2005年にはヴォルネイのドメーヌ・ド・モンティーユと共同でドメーヌ・トマ・モワイヤールを買収。これにより、ドメーヌのポートフォリオは一層華やかさを増し、シャンベルタンとロマネ・サン・ヴィヴァンが増え、グラン・クリュだけで7つとなった。もともと所有していたボンヌ・マールとヴォーヌ・ロマネ1級のボーモンは面積が増し、ヴォーヌ・ロマネでも最高の1級畑と謳われるマルコンソールには新たに1.57haという広い面積を所有することになった。栽培では1987年からリュット・レゾネをとり、2001年からは徐々にビオロジックへと移行。現在はビオディナミ農法を大半の畑で採用している

【コート・ド・ニュイでは珍しい白ワイン】
またドメーヌはコート・ド・ニュイでは珍しい白ワインの造り手でもある。1985年の霜害で村名モレ・サン・ドニの一部が枯死したのを機会にシャルドネを植え、モレ・サン・ドニ・ブランとしてリリースしたのが始まり。
さらにはモレ・サン・ドニ1級モン・リュイザンに入手した0.6haの畑にもシャルドネを植え、2000年から白ワインを送り出している。

【醸造】
ジャック時代のワイン造りは完全無除梗による全房醸造がこのドメーヌの特徴であり、梗が色素を吸収するためワインの色調は比較的淡く、しかしながら香りと味わいはしっかりしているというものだった。ジェレミーになってからはヴィンテージに応じて除梗率を変え、以前よりも色合いはしっかり、果実味も充実したものとなっている

品種:シャルドネ 100%

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相続問題でドメーヌの看板を下ろしたドメーヌ、エティエンヌ・ソゼ

【2010  Puligny Montrachet – Etienne Sauzet】

ソゼ家はフィロクセラ禍がフランス全土を襲う前、約150年前から葡萄栽培と菜園業を営んでいた旧家。約70年ほど前の1935年頃から、当時としては画期的な「元詰め」を始め、フランス各地の著名レストランを顧客に直売してきたという名実共に今日的ドメーヌの先駆者である。ドメーヌに名を冠する創始者、エティエンヌ・ソゼは1903年生まれ。1925年. 結婚を機に夫人の実家からもたらされたわずか数ヘクタールの相続畑を元にドメーヌを興した。年々畑を拡大し、戦後には12haあまりを所有するようになった。2代目当主のジェラール・ブード氏はディジョン大学で醸造を学んでワイン造りの道に入った。ヴォルネィの名門プース・ドールで働き始めた1974年、ボーヌの醸造学校で知り合ったソゼ氏の孫娘妻、ジャニーヌと結婚。翌年ソゼ氏が死去すると、栄光のソゼを引継いだ。1991年の相続にあたり、ソゼ氏の持ち分が9haに減少すると(減少分はポマールのジャン・マルク・ボワイヨが相続)、ブード氏は不足を補うためネゴシアン業を始めた。契約農家はブード氏の栽培理念に賛同する農家のみ選んでいる。ほとんどを葡萄の状態で購入しており、ドメーヌ内で醸造から出荷までを行なっている。あくまでも12haを所有していた時代の顧客のために行うネゴシアン業であり、品質のためにもこれ以上ネゴシアン業による生産を増やすつもりはないという

《追記》
エティエンヌ・ソゼ氏の娘が嫁いだポマールのボワイヨ家(ジャン・マルク・ボワイヨ)が、相続権を持つ者の一人として、財産相続としてソゼ家のブドウ畑を要求し、その結果、ソゼ氏が所有する畑は減少。減少した生産量をまかなうためには、他の農家からブドウを買い付けネゴシアン方式によりワインを造る必要がありました。そのため、「ドメーヌ」としての看板を降ろさざるを得なくなってしまいました。したがって、91年ヴィンテージからラベルには、ドメーヌの文字はありません

品種:シャルドネ 100%

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