潤沢な資本力を武器に、名実ともにマルサネを代表する生産者、シャトー・ド・マルサネ

【 2014 Marsannay – Ch. de Marsannay 】

シャトー・ド・マルサネは、1989年にボワソー家によりシャトーが建造され、1990年からワイン造りが始まった3つのグランクリュを含め、北はマルサネから南はヴォーヌ・ロマネまで36haの畑をコート・ド・ニュイに所有する。その内28haをマルサネが占め、クロ・デュ・ロワ、レ・ロンジュロワ、レ・ゼシェゾーなど、このアペラシオンを代表する畑が揃っている。
現在ブルゴーニュでは、マルサネの優れた畑をプルミエクリュに昇格しようという動きが活発になっているが、これが認められればシャトー・ド・マルサネはマルサネのプルミエクリュを最も多く所有する造り手となる。また、これらの畑に加え、2006年から4haのオスピス・ド・ディジョンの栽培・醸造も一手に担っている。

名実ともにマルサネを代表する生産者であるこのシャトーは、2012年にオリヴィエ・アレイが新たなオーナーとなり、ブルゴーニュで大きな話題を呼んだ彼はフランスの長者番付に名を連ねる資産家で、前所有者のボワソー家との5年に及ぶ交渉を経て、シャトー・ド・マルサネとシャトー・ド・ムルソーを手に入れた。その後、潤沢な資本を基に行われた投資は総額100万ユーロを超える。
畑では改植プログラムが実施され、セラーでは新たなプレス機や光学式選果台など最新の醸造設備が導入され、ワイン造りの手法も見直された。また、実務を取り仕切る責任者として、ブシャール・ペール・エ・フィスの前社長であるステファン・フォラン・アルブレが両シャトーのディレクターに招かれた。

栽培はリュット・レゾネで行い、土壌にも注目。畑の土は耕し、シンプルな有機肥料を用いることで土中の微生物を活性化させ、土壌の構成を改良している。芽かきやグリーンハーヴェストで収量制限を行い、ブドウの実の通気性を確保するため、枝は長く伸ばして固定する。畑仕事を行うのは、タシュロンと呼ばれる職人たちだ彼らは長年同じ区画を専属で管理しているため、それぞれの畑の特徴を熟知しており、気象条件や土壌によって異なる各区画のブドウの生育を健全に導くことができる。収穫時期になると区画ごとにブドウの熟度がチェックされ、収穫スケジュールが立てられる。以前はこれほど綿密な準備ができていなかったため、通常の収穫でも2週間以上かかっていたが、現在ではその期間は約1週間ほどに短縮された。手早く収穫されたブドウは容量20g/Lのカゴに入れてセラーに運ばれ、厳正な選果後、醸造が始まる。

ディレクターのステファンによると、彼らのワイン造りは『柔軟な伝統的アプローチ』をベースにしている。つまり、道理にかなう手法は残し、そうでないところは時代に合わせて変えていくということだ。現在、赤ワインの醸造では100%除硬しているが、必要であれば全房発酵を取り入れる可能性もあるという。日々向上するための調整は続ける一方、本質的な改革は既に2013年に大部分が完了したと彼は語る。
その改革の成果は、ワインの味わいにもはっきりと現れている。新体制での初ヴィンテージとなる2012年でもその兆しはみられたが、畑仕事を最初から手掛けることができた2013年のクオリティは段違いだ。味わいはより洗練され、果実とともに各畑の個性が生き生きと表現されている。新たなラベルとともに世に送り出された新生シャトー・ド・マルサネは、専門各誌の注目を集めている。

【栽培】
リュット・レゾネ枝を長く伸ばすことで、ブドウの通気性を確保している。収量を40hl/haに制限するために、芽かきを行う。畑の土を耕し、シンプルな有機肥料を使い、土中の微生物を活性化させ、土壌構成の改善を目指している。必要であれば、区画によって自然の緑で畑を覆う。

【醸造】
収穫時期は厳しい熟度チェックによって決める。収穫は全て手作業で行い、20kgの箱に入れる。
白: 空気圧式のプレス機で圧搾。12時間のデブルバージュ後、温度管理しつつ区画ごとにアルコール発酵。発酵・熟成にはワインによってバリックとステンレスタンクを使い分けている。
赤: 選果後、ブドウは完全除硬。醸造は区画ごとに分けており、アルコール発酵前に数日間低温浸漬を行う。ピジャージュとルモンタージュで抽出。発酵期間は20-30日。発酵後、プレスしてバリックで熟成。

【Marsannay】
クロ・デュ・ロワやレ・ロンジュロワなど、主に斜面中腹に広がる複数の区画をブレンド。
熟成:バリック15ヶ月(新樽20%)
品種:ピノ・ノワール 100%


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村名畑レ・ジャシェを単独で造る唯一のドメーヌ、ジャン・イヴ・ビゾ

【2013 Vosne Romanee Les Jachees – Bizot】

1595年にジュヴレでブドウ栽培を行っていたジュアン・ビゾにまで遡ることができる。フランス革命までの間は正確な記録がないが、フランス革命時に貴族や教会に所有されていたブドウ畑は競売にかけられことにより畑を取得し拡張していった。
曽祖父ギヨームは樽職人で、畑を多く持った2家族ジュヴレのトルトショ家、ヴォーヌ・ロマネのフェルムーシュ家と結婚。これと前後して1855年のラヴァル氏の著作でもクロ・ド・ラ・ロッシュの所有者としてビゾ家が掲載されている。 フィロキセラにより窮乏し祖父は医師となるが、1920年にエシェゾーを取得。
1972年祖父が逝去し、3人の子と父ジァンに分けられ、父はヴォーヌ・ロマネにある地所の大部分を相続した。1995年、小作契約が終了しドメーヌ・ビゾが設立。1997年、自然な葡萄栽培法に転換した。

【栽培・醸造】
現当主ジャン・イヴ・ビゾ氏は1995年から責任者となる。かつては化学肥料を用いられた畑があったが、彼自身は徹底した自然栽培を実施しており、1997年からは完全な有機農法に切り替える。自らの葡萄栽培法はと聞かれればリュット・レゾネと答える。これはどうしても必要な場合は葡萄を守るため最低限の薬剤を散布する場合があるためだ。また、除草剤は使用せず鋤き込みで対応している。
肥料は各区画別に樹勢を調整するために使用し、徹底した低収量を守っている。
醸造設備の細部にわたっても木材を用いることを重視したり、SO2を出来る限り減らす努力を続けている。

2.5haの畑から7,000本のワインを造りだす。選果後、徐梗・破砕せず健全な状態で全房のまま醗酵槽へ入れ、自然酵母による醗酵を行う
醸造方法は、マセラシオンを行わず、4~5日で発酵が始まる。その後の果皮浸漬を含め、トータル15~16日で終了。SO2を添加しないのでMLFも早めに終了。15~19ヶ月の熟成の後、ポンプを使わずに樽毎に無清澄、無濾過で瓶詰め。瓶詰めの際、ごく僅か0.1g/リットルのみSO2を添加。SO2の添加をなるべく抑えることで、早くからワインはバランスを取れるようになるとのこと。

樽ごとのブレンドもヴォーヌ・ロマネ村名ワイン以外は行わない。「樽ごとの差も個性として美しいと思うから。」とのこと。

【Vosne Romanee Les Jachees】
”Les Jachees”はビゾ氏の自宅の裏に0.63ha所有。畑の約半分を所有する為、ビゾ氏のみがこの畑のワインを単独でワインにしています。平均樹齢60年。密閉した木樽で全房醗酵を行い、その後破砕。アサンブラージュは行わず、樽より直接ボトリング。

品種:ピノ・ノワール

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古き良きブルゴーニュの面影を今なお残すサントネそのものの味、フィリップ・ジャノ

【 2014 Santenay Vieilles Vignes – Philippe Jeannot 】

行政区画上の県としてのコート・ドールの最南端の村となるサントネは、生産されるワインの85%が赤という、赤主体のアペラシオンである。かつての評価は今よりもはるかに高く、19世紀前半には現在の約1.5倍となる500ha近い畑からワインが造られ、ヨーロッパ各地で楽しまれていた。今日では、その栄光は忘れられがちだが、シャサーニュ・モンラッシェの丘陵から地続きの地勢や、コート・ド・ニュイに似た地層を持つサントネが、ブルゴーニュが誇るピノ・ノワールの銘醸地であることは疑いようがない。
マット・クレイマーは著書の中で、サントネはおいしい赤の産地であり、その価値は食事との相性での中ではかられるべきだと述べている。

1995年に設立されたフィリップ・ジャノは、所在地こそ近隣のサン・セルナン・デュ・プランとなるが、サントネを中心にワインを手掛けるドメーヌである
設立者のヴァレリーとフィリップ・ジャノ夫妻は、彼らの叔父の一人が運営する醸造所で醸造家として働きつつ、ワイン造りのノウハウを学び、少しずつ畑を買い足し、独立を果たした。現在では、所有畑は10haまで広がり、2人の息子のカンタンもワイン造りに参加している。

栽培では土壌の自然なバランスを尊重し、リュット・レゾネを採用。殺虫剤などの薬剤の使用は最小限に抑え、畑の余分な雑草は除草剤ではなく草刈り機で除去する。また、収量制限のために、全ての区画でグリーン・ハーヴェストや除葉を実施している。健全でクオリティの高いブドウを得るためには、1年365日、畑仕事は欠かせないという。

醸造面では抽出はあくまでソフトに行い、単純な濃さではなく、素直な果実の風味を追及している。畑とセラーで計2回選果した後、完全除硬したブドウをステンレスタンクで約1週間低温浸漬させ、自然酵母で10-14日間アルコール発酵。低い圧力でプレスした後、バリックで10-12ヶ月間熟成させる。

温泉地としても知られるサントネは、きらびやかな発展を遂げる前のコート・ドールの風景を思い起こさせる村ともいわれる。フィリップ・ジャノのワインはまさしく、古き良きブルゴーニュの面影を今なお残すサントネそのものの味がする。どこか素朴な雰囲気が漂う、素直なおいしさを備えた香り高いピノ・ノワールだ。
彼らのサントネは、「望み通りのピノらしいサントネ」というコメントともに、初掲載のギド・アシェット2015年度版で1ツ星を獲得している。

【栽培】
リュット・レゾネ。殺虫剤などの薬剤の使用は最小限に抑えている。畝の間には緑を残し、除草剤ではなく機械で雑草を刈っている。健全でクオリティの高いブドウを得るため、グリーン・ハーヴェストや除葉を全ての区画で行う。

【醸造】
手作業で収穫。選果は収穫中とセラーの計2回。100%除硬し、果実の風味を全てに引き出すために、ステンレスタンクで6日間の低温浸漬を行う。自然酵母で10-14日間アルコール発酵を行った後、空気圧式のプレス機で低圧力で圧搾し、ワインをバリックで10-12ヶ月間熟成させる。

【Santenay Vieilles Vignes】
海抜約400mにある単一区画のブドウから造られる。樹齢は50年以上。熟した赤系果実の豊かな香り。押しが強く荒削りなワインが多いとされるサントネだが、しなやかな果実、クリアな酸、細かなタンニンを備えた味わいは非常に女性的。

品種:ピノ・ノワール 100%


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