ひねくれ者を自称する天才ジャン・マリー・ギュファン、ヴェルジェ

【2014 Pouilly Fuisse Terres de Pierres – Verge】

『この型破りな醸造家の造るワインを試飲するのは常に素晴らしい瞬間だ』
Le guide des meilleurs vins de France2015「ドメーヌ・ギュファン・エナン」はRVFで最高評価の3ッ星を獲得。「ベタンヌ・ドゥソーヴ」でも最高評価の5ッ星を得ている
ブルゴーニュで5ッ星評価はロマネ・コンティやルソーを含めて11軒のみ。白ワインの魔術師当主のジャン・マリー・ギュファンは1970年代に妻と共にブルゴーニュへ移住したベルギー人。ワイン造りとは関係ない環境にいた彼だが、一気にトップ生産者の仲間入りを果たしてしまう。
皆が彼を「天才」と呼ぶ。試飲をしていても芸術家のように感覚でワインを判断していく。表現も独特。ワインのパワーを表現する。『ヴェルジェでは常に良い葡萄を自分で選んでその畑の表情を引き出す。楽しい仕事だ。ギュファン・エナンは自分の葡萄のポテンシャルを毎年確認し、高めるのだ』

1980年からは、ネゴシアン部門である「メゾン・ヴェルジェ」を手掛けている。『ネゴシアンを始めたのはマコン以外でシャルドネの新しい可能性を見つけたかったから。色々なシャルドネに出会うと興奮する』 シャブリ、コート・ドール、マコン等、各地の葡萄 栽培家や造り手と情報交換をしながら、その年の買取り区画を決めていく。
皆が驚くような造り手の葡萄も僕等は手に入る。毎年買い続けるから』熟成中の樽には色々な有名な造り手の名前と区画が記入されていた。ヴェルジェの醸造責任者でジャン・マリー・ギュファンの右腕で10年以上働いているジュリアン。 全ての畑に出向き土壌、日照条件を熟知している。栽培チームも率いていて一部の畑では栽培も自分達で手掛ける。

醸造は「ギュファン・エナン」とほぼ同じ。優しく圧搾、フリーラン果汁を重視していてプレス果汁は完全に分ける。『PHが低いフリーラン果汁は上級キュヴェとして樽発酵・熟成プレス果汁はコンクリートタンク及びステンレスタンクで村名として醸造する発酵は野生酵母のみ。フレッシュな白ワインに関しても低温から始め、できる限りゆっくり時間をかけて発酵させる。『年によってはアルコール発酵とマロラクティック発酵が同時に行われることもある。常識では考えられないが、これによってワインは軽やかに仕上がる。ヴェルジェの個性に合っている』
通常、醸造学上は2つの発酵が同時に進む事は危険とされ避ける。しかし、彼等にとっては果実の重さを出さずにバランス良く仕上げることができるとして好意的に考えられている。『最良の葡萄で無ければ最高のワインは造れない。 最良の葡萄が手に入らなければその区画のキュヴェは造らない。格落ちさせる』「ヴルジェ」でリリースされるキュヴェが毎年異なるのはその為。『約60のキュヴェを造っている。多く感じるかも知れないが私にとってはたったの60種』

『ワインは自然の産物。だから常に変化する。造り手も飲み手も変わって行くべきだ。何も変わらないものを求めるならワインでない方が良い』「ヴェルジェ」を立ち上げてからおよそ10年後、彼等が次に挑戦したのは南仏リュヴェロンでのワイン造り標高420m以上の高地にドメーヌを購入し、ジャン・マリー・ギュファンはここに移住。『南仏の単純さは熟すまでの期間が短いことに起因している。標高が高いこの地域は南仏でありながらゆっくりと葡萄が熟す』購入当時は適さない品種が多く植えられていた為、大規模な改植を実施。グルナッシュやシャルドネなど7品種を植えている。南仏のワインも醸造はギュファン・エナン、ヴェルジェと同様。

ドメーヌ・ギュファン・エナン
マコンの自社畑のみ。
ネゴシアン・ヴェルジェ
ブルゴーニュの買い葡萄。
ドメーヌ・ギュファン・オ・シュッド
南仏リュヴェロンの自社葡萄のみ。
ネゴシアン・ヴェルジェ・ドゥ・シュッド
南仏リュヴェロンの買い葡萄。

《追記》
ひねくれ者を自称する天才。他のドメーヌと同じように紹介することは難しいかもしれません。一つはあるラベルが翌年も使われる保証が少ないこと。もう一つはジャン・マリー・ギュファンは自分が色分けされることに抵抗するから。「以前は非難されていたようなものごとでも、ほんの2〜3人が賛同すれば流れが変わる。そうなったら自分はそれに背を向けたくなるんだ。」彼が背を向けたことの一つはテロワール。これは彼がテロワールの存在を信じていないからではなく、その恩恵が宣伝されすぎてる一方で、多くの人々の畑への向き合い方が正しいと思えないからだそうです。彼は徹底して自分の論を貫く。評論家に「頑固」と評されたところ、彼は「いや頑固ではないよ。ひねくれ者なんだよ、きっと」と返す。自分が他人を不快にさせることを認めていますが、常に好奇心の扉を開いているので頑固ではないそうです。

品種:シャルドネ

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洗練の極致を感じる未来を継ぐ造り手、バシュレ・モノ

【2013 Chassagne Montrachet Blanc – Bachelet-Monnot】

ドメーヌ・バシュレ・モノはドゥズィーズ・レ・マランジュ村に本拠を置く。1976年ジャン・フランソワ・バシュレが3人の兄弟とともにシャサーニュ出身の先代が設立したドメーヌ・ベルナール・バシュレ・エ・フィスを引き継いだ。2005年ジャン・フランソワは若い息子達マルクとアレクサンドル兄弟とともに独立。ジャン・フランソワはドメーヌ・ジャン・フランソワ・バシュレを、二人の息子はドメーヌ・バシュレ・モノを設立した2013年ブランドを統一しドメーヌ・バシュレ・モノとして1本化することとなった。ポートフォリオは祖父母の出身地の関係でムルソー、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、サントーバンなどコート・ド・ボーヌの白ワインのラインナップが中心だが、フランソワがマンラジェやサントネーの畑を増やし、一時は27ヘクタールまで拡大した。現在は品質を追求するため23へクタールまで縮小。 栽培については、除草剤を使わずに畑を耕すリュット・レゾネを採用し、耕耘、除葉等はすべて自らが設けた基準に則して行い、収穫の1ヶ月半前から早生栽培。平均収量を35~45ヘクトリットルに抑えるために畑によって仕立て方を変えるなど細心の注意を払っている。手摘みによる収穫、丹念な選果に始まり、木樽による熟成に至るまで、これまでの伝統に則して行なっている。張り詰めた緊張感のある印象の白ワインは圧搾後デブルバージュし、樽発酵(新樽約率25%)。12ヶ月の樽熟成の後の6ヶ月ステンレス熟成。熟成期間中一切バトナージュを行わない。赤ワインは100%除梗の後7~10日間低温マセレーション新樽率平均25%で1年樽熟成後ステンレスで寝かされる。フラッグシップは、バタール・モンラッシェ。ピュリニーモンラッシェ村の畑を中心に所有しており、ピュリニー・モンラッシェ・VV、ピュリニー・モンラッシェ1級オム・ド・ブラニー、ピュリニー・モンラッシェ1級レ・ルフェール、ピュリニー・モンラッシェ1級レ・フォラティエールを所有。デジーズ・レ・マランジェの他、サントネー、シャサーニュ・モンラッシェ、ムルソー そしてポマールに渡っている。ブルゴーニュ・ブランもピュリニー・モンラッシェ村の区画から生産される。

品種:シャルドネ

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1978年からの歴史の浅いAOCで突出しているドメーヌ、コワイヨ

【2014 Marsannay Les Grasses Tetes – Coillot】

クリストフ氏は「良いブドウが出来てはじめて良いワインが出来る、逆に良いブドウが出来なかったらその時点でスタートラインが下がってしまう。」と考えています。「完熟したブドウしか使わない」という信念の下、ブドウが完熟する為の努力やリスクを惜しみません。畑やパーセルごとに異なる完熟のタイミングを見極める為、ブドウの樹一本一本、さらにはブドウの一房一房の成熟の状態を把握できるほど注意深く観察しています。そんなこだわりようから周囲からは完全主義者と言われていますリスクを恐れずどんなに悪い年でも完熟を待っての収穫は、周りの生産者より数週間遅いことも珍しくありません。こだわりの完熟ブドウから生み出されるワインは、彼のコンセプト通り、果実味たっぷりで、力強く凝縮感がありながらも早くから飲める柔らかさを持った素晴らしいものです。
ブルゴーニュはボルドーと並ぶフランスの銘醸地。特にその中でもコート・ド・ニュイ地区は、ジュヴレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネといった有名な村名AOCや1級、特級畑が数多くあります。その中でマルサネは有名な村ではありません。有名な村の名前や格付けをウリにすることが出来ない分、品質と価格のバランスで勝負することが命題となります。また、「マルサネ」をワイン名として名乗れるようになったのが、1978年からとまだ歴史の浅いAOCで、まだまだ発展途上で、品質向上も目覚しく、ニュイ地区の村名AOCで一番のコストパフォーマンスとの呼び声も高いのがマルサネです。ブラインド・ティスティングではジュヴレ・ シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボールに負けないくらいの味わいをもつワインもあるほどです。

軽いワインより力強いワインが好きだと語るクリストフ氏が造るワインは、凝縮感のあるタイプ。彼は、「凝縮と抽出は違う」と語り、十分な収量を得た上で、過度の抽出により濃いワインを造るのではなく、あくまでもブドウ本来の凝縮感が大切だと言い、「完熟ブドウ」にこだわります

品種:ピノ・ノワール

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