ドゴール将軍向けのキュヴェを仕込んだ1haの特別な区画、ボエル&クロフ

【2003 Boerl & Kroff – B Brut】

シャンパーニュ地方ウルヴィルにドラピエ家が所有する地に、1ヘクタールの畑があり、そこでフランスの大統領であったシャルル・ドゴール将軍のためだけにお気に入りのシャンパンが生産されていました。このシャンパンは将軍がエリゼ宮で主催するディナーで頻繁に使用されていました。
BOËRL & KROFFの2人の創設者パトリック・サバテ(Patric Sabaté)とステファン・セセ(Stephan Sésé)が、ピノノワール種が90%を占めるその畑を借り、他にはないシャンパンを作り出しました。

葡萄の出来が最良の年のみに生産されるためBOËRL & KROFFには希少価値があり、生産した年は、1995、1996、1998、2004、2006、2008、2009年のみです。各ヴィンテージは手摘みされた葡萄の一番搾りのみで生産され、自然な重力のみで搾り、人工的なポンピング(圧搾)をしていないため自然なシャンパンを製造することができます。さらに10年以上熟成され複雑で濃厚な質感を生み出します。長期熟成に適したマグナム以上のボトル詰めで生産され、BOËRL & KROFF は手に入れることが難しい最高級クラスシャンパンとして知られています。

《B Brut》
セカンドライン「B」は BOËRL & KROFF 生産用に確保された複数年のヴィンテージを混ぜて生産されています。セカンドラインといっても優れた品質が保証されています。現在の「B」は1997、2000、2002、2003年のヴィンテージが使用されており、ボトルは7 5 0 m lのみで8,000本生産されています。

品種:ピノノワール

(WINE REPORTより)
シャンパーニュはブランド・ビジネスの色彩が強いワインだ。極少量を趣味的に仕込む造り手もいる。かつてのサロンは、ウジェーヌ・エメ・サロン氏が仲間内で飲むために造るところから始まった。
ボエル&クロフもよく似た物語だ。マドリッド在住の弁護士パトリック・サバテとステファン・セスが、シャンパーニュへの愛情やみがたく、自らのキュヴェを生み出した。手を貸したのがコート・ド・バールのミシェル・ドラピエ。3区画からなる1ヘクタールの畑からブラン・ド・ノワールを造ったこの畑は60年代にドゴール将軍向けのキュヴェを仕込んだ特別な区画だった
デビュー年は1995。2500本のマグナムのほかに、ジェロボアム、ミダスが造られた。その後、96、98、2004、06、08、09が基本的にマグナム瓶サイズで詰められた。平均的な年には、これの代わりに「B」というキュヴェが仕込まれる。業態としてはマルク・ダシュトゥールになる。


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“魔術師”キリアコス・キニコプロスの指導を受け立ち上げたドメーヌ、バシュレ・モノ

【2013 Puligny Montrachet – Bachelet-Monnot】

ドメーヌ・バシュレ=モノは、コート・ド・ボーヌの南、マランジュのデジーズ村にあります。
このドメーヌは、2005年1月、当時20代の若さであったマルクとアレクサンドル兄弟の2人が、“魔術師”キリアコス・キニコプロス(ルフレーヴやペロ=ミノらのコンサルタントも手がける)の指導を受け、祖父や父のワイン造りを引き継ぐという形で設立されました
マルクとアレクサンドルは醸造の学校を卒業した後、フランスや海外でもワイン造りの経験を積んできました。
実績のない若いバシュレ兄弟ですが、友人であるヴァンサン・ダンセールやオリヴィエ・ラミーといった新世代のライジングスター達から大きな刺激と導きを得たことは想像に難くありません。
Bourgogne Aujourd’hui誌やRuvue de Vins de Franceといった現地メディアはもちろん、International Wine Cellar誌といった国際的なワインのメディアで輝かしい称賛を受けたバシュレ兄弟。
かつて“未来を継ぐ新しい造り手”と呼ばれた兄弟は今もなお、高い品質を追求しています。
バシュレ兄弟が本拠を構えるマランジュから、サントネ、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、そしてグラン・クリュとなるバタール・モンラッシェを含む畑は、現在では23ヘクタールの畑を手掛けています。
彼らは畑のもつ力を最大限に生かすことが、より良いワインを造る近道だと確信しています。
日々、土壌に非常に注意深い作業を施し、ぶどうの木を健全に保つよう、見守っています。除草剤は一切使わず、ブドウの根が奥深くまで伸びるように丁寧に手入れをしています
収穫は全て手摘みで行い、その後、空気圧式圧搾機で時間をかけてゆっくり果汁を搾ります。その後、アペラシオンによって新樽の比率を変えながら、12~18ヶ月熟成します
この熟成を経て、ワインはフレッシュ感と複雑性を備えた洗練されたワインとなります。
現在ではブルゴーニュ伝統の228リットル樽からドゥミ=ミュイと呼ばれる350~500リットルの樽の割合を増やし、より緻密で純粋な果実味とテロワールの表現を志しています

品種:シャルドネ


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130年続くサン・トーバンの老舗、ルー・ペール・エ・フィス

【2011 Beaune Montee Rouge – Roux Pere et Fils】

ルー・ペール・エ・フィスの初代が葡萄栽培を始めたのは1885年130年間コート・ド・ボーヌでワイン造りを行ってきた老舗ドメーヌ。1943年に3代目マルセルがサン・トーバンに醸造所を移設。今ではこの地の代表的ドメーヌとなった。現在、5 代目当主セバスチャンと弟のマチューが中心になり、栽培から販売まで 7 人の家族で分担している
『やりたいことをやる為には他人の資本を入れないことが大切。流行のワインを造りたくない。ルーの伝統は古典的なブルゴーニュだから』
ブシャール・ペール・エ・フィスやルイ・ジャドのように、大手企業の資本が入る事が多いブルゴーニュの大規模メゾンとしては、非常に珍しい家族経営

彼等はピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェを分ける峡谷の奥に広がる、AOCサン・トーバンのスペシャリスト10 区画以上所有する最大 ドメーヌでもある
『複雑な地形で土壌もモザイク状に変化するので、畑の位置と土壌をよく理解しないといけない。基本的には標高が高く冷涼だし、急斜面なのでミネラルに支えられたキレのあるワインに仕上がる』
ピュリニーを見下ろす丘の上部は白色泥灰土。粘土と石灰のバランスが良いピュリニーに近い土壌。標高はより高いので骨格のあるワイン。
『ミュルジェ・デ・ダン・ド・シャンはモンラッシェのすぐ上という立地。サン・トーバンらしいミネラルにリッチさが同居する特別な畑』
「アン・レミィ」の上、丘上部は粘土石灰に砂が混じる。冷涼地ならではの酸を中心に軽めのボディで華やか。
ガメイの集落の奥丘の下部は褐色粘土土壌でピ ノ・ノワールが中心。程良い厚み。そして、やはりミネラルを強く感じさせる。

現在、サン・トーバンを中心に13の村に70haを所有。所有畑にはモノポールのムルソー・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポリュゾも含む。サン・トーバンを中心に123か所の自社畑に加え、人気AOCのネゴシアン・ワインも手掛けている。近年、この品質も上がっている。
『47の栽培家と長期契約を結んで葡萄を購入している。変更せずに買い続けているから僕等の好きなように畑をコントロールできている』

栽培・醸造を担当するのはセバスチャンの弟マチ ュー。醸造は伝統的ブルゴーニュ手法全てオー ク樽で発酵、熟成100%除梗
『目指すピノ・ノワールは強さではなく純粋さ。除梗することで果実をそのまま感じさせたい』
新樽比率は最高で30%あくまでも酸素供給が目的で樽由来の香やタンニンは極力避けている。ワインに樽の要素はあまり感じられない。熟成期間は区画やヴィンテージによって調整する。ピュリニー・モンラッシェの造り手ではなくサン・トー バンの造り手だけに繊細さや素朴さを大切にしている。リッチさや華やかさよりも実直で素直な造り。
『樽は発酵を小さい単位で行う為、そして酸素供給とバトナージュを最小限にしながら澱との接触を効果的行うのに最適。それだけ』

ピュリニー・モンラッシェのレストラン「ル・モンラッシ ェ」のソムリエも彼等のサン・トーバンを絶賛。
サン・トーバンを知りたいならルーを飲めばいい。そしてサン・トーバンをチョイスするお客様はブルゴーニュを理解している人だ』
価格高騰が続くブルゴーニュの中で、高いコストパフォーマンスを感じさせてくれる数少ない産地であるサン・トーバン。 そして、コンブ(峡谷)だからこその地形の複雑さ、畑毎の土壌の個性を知ればもっと楽しめる深さも持っている。 『生産量を減らしている。より質の高いドメーヌ・ワインの比率を高めている。良い区画は自社畑に切換え、将来は100%自社畑にしたい』

品種:ピノ・ノワール


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