ポートエレン、ブローラと並び、愛好家や評論家の評価が高い蒸留所、ローズバンク

【Rosebank】

典型的なローランドモルトとして最高の代表銘柄だったローズバンクは、グラスゴーとエジンバラのちょうど中間辺り、産業革命時代、物流輸送手段が運河だった頃に賑わいを見せたファルカークの町の北、フォース・クライド運河沿いにあった。かつて運河の岸にはバラが咲き誇っており、蒸留所の名前はそこに由来するものと思われる。もともとの創業年度は18世紀後半の1773年と言われており、住所であるキャメロン蒸留所を名乗っていた

現在の建物は、地元の穀物及びワイン・スピリッツ商のジェームズ・ランキンが1840年に建てたもので、ランキンは製麦棟を改造しローズバンク蒸留所の名前で新しくスタートさせた。1864年、キャンベルタウンやスペイサイドの有名蒸留所に負けないウィスキーを生産すべく、ランキンの息子によって立て直されたローズバンクの需要は急増。需要に生産が追いつかず、受注を裁ききれなくなった蒸留所は、顧客の受注を割り当てにする程の状態になった。しかし20世紀になると同時に訪れたウィスキー不況に飲み込まれ、同じローランドのグレンキンチー、クライスデール、St.マグデラン、グランジと共に、1914年に誕生したスコティッシュ・モルト・ディスティラーズを形成、ハイランドのウィスキー業者に対抗したが、この中で現在でも創業を続けているのはグレンキンチーのみである。

1988年に発売されたクラシックモルト・シリーズのローランドモルトとして、グレンキンチーとローズバンクのどちらを採用するかを協議した際、選ばれたのは観光客に喜ばれそうなロケーションの良いグレンキンチーだった。それから5年後の1993年、ローズバンクは当時の所有者であるUDによって閉鎖が決定された。ローランドモルト伝統の3回蒸留を行なっていたローズバンクのポットスティルは、初留、後留、再留の三基。仕込み水は水道水を利用していたが、キャロン渓谷の貯水池を水源とする軟水で、ウィスキー造りに適していた。

近年閉鎖された蒸留所の中で、ポートエレン、ブローラと並び、愛好家や評論家の評価が高い蒸留所のひとつ。蒸留所のスタイルとしては、名前にふさわしいアロマティック、カモミール、フローラルな香り。ややドライだがクリーミーでフル-ティーな味わいで長いフィニッシュ。


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