七面鳥狩りに持参したことが名前の由来のバーボン、ワイルド・ターキー

【Wild Turkey Russell’s Reserve Single Barrel】

香り高く、味わい深く仕上げる秘けつ
それはより低いアルコール度数で蒸溜し、樽詰めすることだ。バーボン法が規定する蒸溜時のアルコール度数は80%以下だが、ワイルドターキーでは60~65%に抑えている。また同法によると樽詰め時はアルコール度数62.5%以下とされるが、ワイルドターキーでは54~55%にとどめるのが通例である。なぜなら、蒸溜するときのアルコール度数をあまり高くしすぎると、原料が持っている香り豊かなフレーバーが失われてしまうからである。たとえその分熟成によって原酒の分量が減ったとしても、変えることのできないワイルドターキーのバーボンづくりの真髄だ。

最低限の加水量で活かす、鮮烈な風味
樽詰めするときと製品になったときのアルコール度数の差は少ないほどいい。それだけボトリングするときの加水量を少なく抑えられるからだ。熟成段階では、気温が高くなると樽の中の原酒は膨張し、樽材に浸透していく。そして気温が下がると樽の繊維から染み出てくる。季節はもちろん昼夜の気温差も大きいケンタッキーでは、その繰り返しによって原酒に樽材からの影響をより多く与えられる。ワイルドターキーが大切にしている蒸溜時と樽詰め時の低いアルコール度数のおかげで加水量が減らせ、熟成時に形成された繊細で豊かな風味をのこすことができるのだ

1樽15ケース。高品質を守るこだわり。
ワイルドターキー蒸溜所では、代々受け継がれてきた独自のポリシーがあるその一つが、1樽から製造する製品を約15ケース程度にしている点だ。一般的な蒸溜所では、1樽につき約20ケース程度を製造することが多いとされている。蒸溜と樽詰めの段階でアルコール度数を低く抑えているワイルドターキーは、多くのケースをつくることではなく、素材が生みだす本来の味わいと風味を保つことをなにより優先している。製造にかかるコストが割高になるのは仕方がない。それよりもバーボンを愛するファン一人ひとりのグラスに届く味わいに妥協することを許さないのだ。それがワイルドターキー蒸溜所のこだわりであり、誇りにもなっている

《ワイルド・ターキーの由来》
蒸留所オーナーのトーマス・マッカーシーはアメリカ原産の鳥「七面鳥」のハンティングに出かける際、貯蔵庫から1本のバーボンを持参。バーボンは好評を得、七面鳥狩りにちなみ、狩り仲間の1人がワイルドターキーと呼び始める。マッカーシーはそのユニークなニックネームが気に入り、後にブランド名へとなる。

《JIMMY RUSSELL ジミー・ラッセル》
ワイルドターキー専属として60年以上の実績を持つ、在職歴世界最長の現役マスターディスティラー、ジミー・ラッセル。「バーボンの仏陀(ブッダ)」あるいは「マスターディスティラーの中のマスターディスティラー」など、バーボン業界からは尊敬の念が込められた異名で呼ばれることも多い。そのキャリアは床掃きにはじまり、蒸溜所の内側から外側まで知り尽くし、昔ながらのバーボンづくりを徹底的に学んでいくことで形成されたものだ。さらに2代目マスターディスティラー、ビル・ヒューズや3代目アーネスト・W・リッピーの薫陶を受けることで、さらに彼の技術は磨かれた。その教えを受け継ぎ、守りつづけることで、ケンタッキー・バーボンの殿堂入りを果たすとともに、ケンタッキー蒸溜酒業者協会の理事会で終身名誉会員の地位を与えられるこれは同組織の134年の歴史で他5人にしか与えられていない最高の名誉である

《EDDIE RUSSELL エディー・ラッセル》
ラッセル家3人兄弟の末っ子に生まれたエディー・ラッセル。ワイルドターキーでのキャリアスタートは決して華々しいものではなく、最初は交代要員として蒸溜所の一番下の職位に就いた。父ジミーと同じように、バーボン製造取引を学びながら、ワイルドターキーのつくり方を理解するのに必要な単純労働もこなし、その歴史も深く学んでいった。これまでにエディーが成し遂げてきた実績は、父と共同で製造したリザーブ10年、完璧なミキシングバーボンのワイルドターキー81の開発など多彩だ。そうした功績が認められ、ケンタッキー・バーボン殿堂入りを果たす。中でも2014年にジミーのワイルドターキー勤続60周年を記念してつくり上げたワイルドターキー・ダイヤモンドアニバーサリーは、極めて優れた限定抽出の13年・16年熟成ウイスキーである

《Russell’s Reserve Single Barrel》
ワイルドターキーのマスターディスティラー(蒸留所責任者)ジミー・ラッセル氏の息子、エディ・ラッセル氏が「バーボンは10年熟成した時がひとつのピークである」と10年物のリリースを父のジミーに提案して生まれました。ラベル名は、親子の姓をとって「ラッセルズ・リザーブ」。ジミー・ラッセル氏の技が生かされたワイルドターキーです。10年熟成のスモールバッチバーボン。


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