ジュヴレらしい男の美学を突き通す生産者、ジャンテ・パンショ

【2009  Gevrey Chambertin – Geantet Pansiot】

ジュヴレ・シャンベルタンはポピュラーなワインだ。400haに及ぶ作付面積がコート・ドールの赤の村名ワインで最大というのがひとつの理由だろう。ポピュラーであるがゆえに万人受けする造りを施したワインも多いが、本来は甘草のような独特の香りを有し、ガッシリと骨太で男性的なキャラクターとされる。
当主のヴァンサン・ジャンテはそんなジュヴレの「男」を主張しているかのようだ黒いシャツの胸をはだけ、ハーレー・ダヴィッドソンとジョニー・アリディ(簡単にいうとフランスの矢沢永吉)を愛する。ついには男の美学が高じて、2009年ヴィンテージから外箱カートンを黒地に赤のデザインに刷新してしまった。
ここまで書くとワインまで騒々しく派手な印象を与えかねないが、そんなことはない、ワインはきちんと完璧な調和を保っている。確かに深みのある色合いで骨格がしっかりとしており熟成を期待させる男性的なワインだが、果実のアロマが豊かで、エレガントで細やかなテクスチュアに包まれている。2009年の収穫中に訪れたが、文句なしの優良年にもかかわらず、粒単位での選果を行っていた。この徹底さが名声の秘訣なのだ。

【歴史】
1955年、エドモン・ジャンテ氏とベルナドット・パンショ氏が結婚し、ジャンテ・パンショは設立されました。ジュヴレ・シャンベルタンに本拠地を置き、徐々に畑を増やし、現在ではジュヴレ・シャンベルタンを中心に約12haの畑を所有しています。現在は当主のヴァンサン・ジャンテ氏と息子のファビアンがドメーヌを運営し、力強さがありながらも、エレガントなスタイルのワインを造り、高い評価を得ています。

【栽培】
リュット・レゾネ(減農薬法)を実施し、除草剤を使わないようにこまめに鋤き入れを行っています。また、摘葉・グリーンハーヴェストも行っています。収穫は手摘みで、ブドウの実を潰さないように小型のプラスティックケースを使用。収穫後に選果台にてさらに厳しい選果を行っています。

【醸造】
10℃で8日間低温マセラシオンを行い、その後天然酵母にて発酵します。樽熟成は新樽比率平均30%で約13ヶ月間。バトナージュはマロラクティック発酵前に週1回、スーティラージュ、コラージュ及びフィルターがけを行わずに瓶詰めされます。

品種:ピノ・ノワール

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小樽を用いる現代的なブルネッロで人気の生産者、シロ・パチェンティ

【1999  Brunello di Montalcino – Siro Pacenti】

蔵元で瓶詰めをスタートした1988年からガンベロ・ロッソでトレ・ヴィッキエーリを獲得し、話題の的になったモンタルチーノの造り手といえば、「シロ・パチェンティ」です。現当主のジャンカルロ・パチェンティ氏は、自身が本格的にワイン造りの道に入るにあたってボルドー大学醸造学科に入学し、そこでイヴ・グロリエ教授によるボルドー品種をベースにした醸造法「グロリエ・メソッド」を学んだそうですが、このお国違いの醸造法を自らの地でサンジョヴェーゼに応用させられたあたりが、ジャンカルロ氏の力量だと言えるのではないでしょうか。

22haのブドウ畑にはサンジョヴェーゼのみが植えられており、そのうち10%の畑のブドウ樹は、5年ごとに植え替えられるといいます。また、ほとんどのブドウは樹齢20年以上のものであり、全体のほぼ半分の面積である10haの畑には、樹齢30年を超える樹が植えられています。

ラベンダーの香りが漂う小道を登って辿り着くパチェンティのセラーには、「ブドウの品質を完璧に保つため」に誂えられた醸造用設備が並び、熟成庫はミニマルかつ技術的にしっかりと整備された状態になっています。

【Brunello di Montalcino】
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは年間約30,000ボトル生産されており、熟成はフレンチ・バリックにて24ヶ月。

品種:ブルネッロ

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「ル・メイユール・ ヴァン・ド・フランス2015」にて三ツ星評価を獲得、ダヴィド・デュバン

【2006  Morey-St.-Denis – David Duband】

ダヴィド・デュバン氏は、1971年生まれ、ブルゴーニュの若手醸造家で注目度がNo.1といえる実力派の造り手です。1970年父親がこのドメーヌを始め、生産した全量を生産者協同組合に販売していました。デュバン氏は19歳で学校を卒業して、ワイン造りに携わるようになり、その後Domaine Amiot Servelle(母方の親戚)やDomaine L’Arlotでスタジエをし、またジャイエ・ジル氏とも出会い、1993年頃から親交を持つようになりました。そして遂に2015年、「ル・メイユール・ ヴァン・ド・フランス2015」にて三ツ星評価を獲得するに至りました

【栽培・醸造】
デュバン氏はワイン造りにおいて、葡萄栽培に最も力を注いでいます。 手間を掛け、愛情を注ぎ、丁寧に葡萄栽培をすることが最も重要だと考えています。その労力を惜しまないため、畑にいる時間が最も長くなっています。ここ数年は、ほぼ有機に近い状態で葡萄を栽培しています。また、醸造については、自然な状態で醗酵・熟成させることを理想としています。細心の注意を払いながら醸造テクニックに頼らず、人為的介入を極力避ける方法で行っています。瓶詰め後、すぐ飲むことも出来、かつ、 長期熟成も可能である芳醇な果実味、酸味、タンニンなどの要素の構成が十分で、バランスのとれた味わいのワインを造ることを目指しています。
醗酵は、赤ワイン=セメントタンク、白ワイン=ステンレスタンクで行われます。醗酵中は外部の醸造家と毎朝テイスティングを行い、ワインの状態を確認し、その日のピジャージュの回数などを決めます。樽熟成は12 ~18ヶ月間新樽(B.H.C.Blanc30%、Rouge30%、N.S.G.Villages40%、1er Cru40%、G.C.40%)。白は、軽く澱引き後、ノン・フィルタレーションで瓶詰めされ、赤は、全房での発酵、澱引きもほとんど行われないで瓶詰めされます。 2006年には樹齢の高い畑を所有することで有名なジャッキー・トルショ氏の畑を引き継ぎ、醸造と販売を開始しました

《追記》
ダヴィド・デュバンの父はオート=コート協同組合にブドウを供給していました。このうちオー・トレだけは引退した栽培農家との耕作契約に基づいていましたが、1990年にこの農家はフランソワ・フュエに所有畑を売却します。フュエは耕作契約に異存はなかったのですが、協同組合ではなくドメーヌでワインを造ることを条件にします。農業高校で農業を学んだのち軍務に就いていたダヴィドが1991年に退役、ワイン造りを開始すると同時に、協同組合に任せるワイン造りも終わります。

その後2005年、フランソワ・フュエがモレ・サン・ドニにあるドメーヌ・トルショ=マルタンを丸ごと購入、2009年にはドメーヌ・ルイ・レミのほとんどの特級畑のブドウが供給されるようになり、ダヴィド・デュバンの銘柄は一気に広がりますフュエとの契約は50:50の分益耕作で、ダヴィド・デュバンがワインを造り、製品を双方で分け合うというもの。したがって、ドメーヌ・フランソワ・フュエのワインはダヴィド・デュバンのワインと中身はまったく同じなのです

【Morey-St.-Denis】
粘土質と石灰質の混ざった土壌。1.0ha。J.トルショ氏から引継いだ畑。平均樹齢50歳。

品種:ピノ・ノワール

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