世界でもっともエレガントなワインを生み出すシャンボール・ミュジニーのナイスガイ、ジョルジュ・ルーミエ

【2011 Chambolle Musigny – Georges Roumier】

世界でもっともエレガントなワインを造る男、それがドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエのクリストフ・ルーミエである。このシャンボール・ミュジニーに本拠を置くドメーヌは、1924年にクリストフの祖父、ジョルジュが結婚の折に花嫁の実家(カンカン家)からもたらされたシャンボール・ミュジニー1級のレザムルーズ、レ・フュエ、そしてボンヌ・マールから始まった。その後、ボンヌ・マールを買い足し、モレ・サン・ドニの1級クロ・ド・ラ・ビュシエールを単独所有。ドメーヌの虎の子、0.1haのミュジニーはドメーヌ創設時からジョルジュがフェルマージュ(賃貸耕作)していた区画を、1978年になってようやく父のジャン・マリーが買い取ったものだ。

ドメーヌの多くの畑は親戚からフェルマージュしているが、リュショット・シャンベルタンとシャルム・シャンベルタンのふたつは、クリストフ個人が他の栽培農家と賃貸耕作契約を結んで造っているため、ドメーヌ名はクリストフ・ルーミエとなっている。またシャンボール・ミュジニー1級コンボットは、以前、村名シャンボール・ミュジニーに混ぜられていたもので、2005年から単独で瓶詰めされるようになった。

醸造においては2003年に選果台を導入。それまでの畑での選果に加え、醸造所でもブドウの選別が行われるようになった。発酵容器は1998年までは木製開放桶。その後、ステンレスとセメントのタンクを併用するようになり、2009年以降はほぼ100%ステンレスタンクに切り替わっている。通常、除梗率は75%で25%の梗を残すが、2009年のような暑い年は50%残すことでワインにフレッシュ感を与えることに成功した。ミュジニーは量的な問題から、嵩を上げるために100%全房で醸造。12〜13度で6日ほどの低温マセレーションののち自然発酵。樽に移して1年後に一度澱引きし、計16ヶ月の樽熟成を施す。その時の新樽率は村名シャンボール・ミュジニーで15〜25%、1級畑が25〜40%、レ・ザムルーズとボンヌ・マールが40%、ミュジニーは100%新樽(通常1樽半なのでほかに選択肢がない)だが澱引き時に古樽に移し替え、樽香が付き過ぎることを避けている。

ルーミエのワインは村名シャンボール・ミュジニーを試しただけでも、そのシルキーなタッチに感動し、この村のエレガントさを堪能できるだろう。これは村名のさまざまなクリマのアッサンブラージュだが、1級のレ・プラントとフュエも混ぜられ、逆に質の劣る村名はブルゴーニュ・ルージュに格下げされているため、きわめてレベルが高い。

また、ルーミエというと希少性の高いレ・ザムルーズやミュジニーばかりが注目されがちだが、1.6haの面積をもつボンヌ・マールはこのクリマ最上のワインといっても過言ではない。肉付きの良いワインを生むテール・ルージュと硬質でミネラルの強いワインを生むテール・ブランシュのふたつにほぼ等しく区画をもち、この性格の異なるふたつのワインがひとつになることで、真のボンヌ・マールが完成するからだ。シャンボール・ミュジニーのエレガンスを知りたければ、クリストフ・ルーミエのワインを味わってみるのが一番の早道だ。

《Chambolle Musigny》
バロットを主に、モンビ、レ・ゼシェゾー、アルジリエール、ヴェロワイユ、村名のレ・クラ、それに1級畑のプラント、フュエがアッサンブラージュされたルーミエの村名シャンボール。その完成度の高さはマニアならずとも唸らされるほど。シルキーな口当たり、エレガントな余韻。シャンボール・ミュジニーのエレガンスとは何かを知りたければ、このワインを試すに限る。


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ミュジニーの7割を保有するシャンボール・ミュジニーの歴史的盟主、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

【2014 Chambolle Musigny – Comte Georges de Vogue】

ジュヴレ・シャンベルタンにおけるアルマン・ルソー、ヴォーヌ・ロマネにおけるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのように、シャンボール・ミュジニーでもっとも尊敬を集めるドメーヌ、それがコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエである。
10.85haのミュジニーのうち、その7割に相当する7.2haを所有。ボンヌ・マールもこのクリマ最大の2.7ha、1級レ・ザムルーズには0.56haの畑をもつ。

ドメーヌの歴史は1450年まで遡るが、1766年にドメーヌを所有するカトリーヌ・ブーイエがスリス・メルシオール・ド・ヴォギュエと結婚し、ヴォギュエの名が登場。今日のドメーヌ名であるジョルジュ・ド・ヴォギュエ伯爵がドメーヌを継承したのは1925年のことだ。
現在、ドメーヌを所有するのは伯爵の孫娘たちだが、彼女らはシャンボール・ミュジニーに住んでおらず、栽培責任者のエリック・ブルゴーニュ、醸造責任者のフランソワ・ミエ、販売担当者のジャン・リュック・ペパンという、俗にいうヴォギュエの三銃士によってドメーヌは運営されている。

ミュジニーは3つのリュー・ディ(区画名)で構成されているが、ドメーヌは南側のプティ・ミュジニーすべてと、北側のミュジニー6区画からなる。
ご存知のようにそのうち0.64haにはシャルドネが植えられ、本来はきわめてレアなミュジニー・ブランとなる。
しかし、1990年代に植え替えが始まったため、ミュジニー・ブランは1993年が最後となり、それ以降は「ブルゴーニュ・ブラン」としてリリースされている。植え替えからすでに25年を経た樹もあるので、そろそろミュジニー・ブランの復活を望む声も少なくない。ただし、ラベルこそブルゴーニュ・ブランだが、栽培も造りもミュジニー・ブランとまったく変わらないとフランソワ・ミエはいう。
また畑名のない「シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ」は、特級ミュジニーのうち樹齢が25年に満たない樹を用いたもの。
特級ミュジニーにわざわざ「ヴィエイユ・ヴィーニュ」と謳っているのは、古木からなることを強調せんがためだ。

ヴォギュエ伯爵存命中は、1級より下のワイン造るべからずという掟があり、いくら市場の要求があっても村名ワインを造ることができなかった。
当時の醸造責任者であったアラン・ルーミエ(クリストフ・ルーミエの伯父)は、そのことでたいへん苦労したとされる。
伯爵の死後になってようやく村名畑を入手。ただし、この村名シャンボール・ミュジニーにはドメーヌが所有する規模の小さな1級畑、ボードとフュエも加わる。その比率は面積にしておよそ10%と大きい。

ミュジニーはシルキーでエレガントなワインというステレオタイプに倣い、若いうちからこのドメーヌのミュジニーを口にすれば、誰しも唖然とするに違いない。
10年程度では容易に開いてくれず、それもタンニンがギスギスするのではなく、硬質なミネラルの塊が堅牢なストラクチャーを形成し、少しも解けない。
レ・ザムルーズもミュジニーほどではないが同様。それに対してボンヌ・マールは、黒い果実の印象が若いうちから広がり、ふたつのクリマとは出自の異なることをうかがわせる。

《Chambolle Musigny》
先代のヴォギュエ伯爵はドメーヌがプルミエ・クリュより下のワインを造ることを許さず、村名シャンボール・ミュジニーが加わったのは伯爵の没後。しかもこの村名にはおよそ10%、1級畑ボードとフュエのブドウが含まれる。赤い果実の風味に凛としたミネラルが、一直線に舌から脳へと突き抜ける。グラン・クリュやレ・ザムルーズばかりでなく、この村名シャンボールもテロワールを忠実に表現している。


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25年前から有機栽培に取り組む元祖叩き上げ自然派ヴィニュロン、アラン・ビュルゲ

【2003 Chambolle Musigny Les Chardannes – Alain Burguet】

先代のAlain Burguet / アラン・ビュルゲ氏が1974年に設立したドメーヌ。当時はわずか2.1haの小さなドメーヌとしてスタート。2011年に息子のEric & Jean Luc / エリック&ジャン・リュックの兄弟がドメーヌを引き継ぎ当主となる。91年に逝去した父の遺産となる畑など、設立より除々に畑を買い足し、現在は7haを所有。先代アランの頃より有機栽培に力を入れ、この村における有機栽培のパイオニア的な存在。認証取得はまだ行われていないが、1977年からリュット・レゾネ、2012年からビオロジック、2013年からビオディナミへ転換した。

その「自然との共存」と言うコンセプトは醸造の過程においても変わらない。限りなく自然に任せる事をモットーとし、最低限の人的介入のみを行っている。ギュイヨ・サンプル、リュット・レゾネ、除草剤、防腐剤等の不使用、有機肥料のみを使用。平均28〜30 hlと言う低収量(最もこれは所有する区画が古樹である為、自然に低収量となる)。しかしながら、これ以上の低収量はブドウ本来の生育バランスを崩すとして行っていない。

葡萄は100%除梗し、その後軽く破砕。自然酵母のみでホーローを貼ったコンクリートタンクにて醗酵を行う。補酸と補糖は行わない。また初期段階での温度調節は行わず、自然に醗酵が始まるのを待つ。バラつきがあるために醗酵がゆっくり進み、よりアロマティックなワインとなる。最高温度32度で約2週間〜3週間の醗酵。その際、ルモンタージュは行わず、最低限のピジャージュのみ。その後、アリエ産(Farnçois Frères)の樽にて熟成。アペラシオンにもよるが20〜24ヶ月の熟成。マロラクティック発酵終了後、1回目の澱引き、その後ビン詰め前にもう1回行い、無清澄・無濾過で瓶詰め。

<Jean Luc Burguet / ジャン・リュック・ビュルゲ>
ボーヌの醸造学校にて農業適正資格(CAP)取得、農業適正資格課程(BEPA)修了、農業栽培責任者資格課程(BPREA)修了。カリフォルニアのオー・ボン・クリマとドメーヌ・ドニ・バシュレで醸造過程を学ぶ。1997年からドメーヌに参画。

<Eric Burguet / エリック・ビュルゲ>
ボーヌの醸造学校にて栽培・醸造&マーケティング高等教育課程(BTS)修了。ドメーヌ・アンリ・グージュで醸造過程を、アントナン・ロデでマーケティングをそれぞれ学び、1999年からドメーヌに参画。


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