近年、ワインが大きな変化を遂げたネゴシアン、フレデリック・マニャン

【2014 Frederic Magnien – Fixin Crais de Chene】

ブルゴーニュの多くの造り手がフレデリック・マニャンの成功を羨んでいる。同時に近年のワインの大きな変化に驚いている。
1 代でドメーヌを築き上げたシャブリの重鎮ジャン・マルク・ブロカールも「フレデリック」の仕事と情熱を絶賛している。『昔のヴィニュロン以上に畑で働く。だから彼はいつも日焼けしている。一時期悩んでいたようだが今は焦点が定まったね。ワインを飲めば解る』
フレデリックは全てのブルゴーニュの畑、区画、そして所有者まで知っている。毎日、畑に出て自分の足で条件に合った畑を探し出し、所有者と交渉するということを 10 年以上繰り返してきたから。 彼等は畑の所有者から委託を受け、栽培チームを派遣し畑の管理を全て自分達で行う新しい形のネゴシアン。書類上はネゴシアンだがドメーヌと変わりない仕事をしている。
栽培責任者はルロワにビオディナミを導入した人で 30 年以上ルロワの栽培を指揮してきた。より繊細で果実のピュアな部分を重視したワインに進化していきたい』 ネゴシアンとして土壌を表現するためには従来の葡萄買いや樽買いでは不可能栽培から関わり、理想の葡萄を育て、理想のタイミングで収穫することができなければ理想のワインはできないのだ

土壌の表現に拘るフレデリック。100 年前に決められた AOC には納得していないようで、その枠に収まらない取組も始めた鉄の多い畑から造ったワインに「クール・ド・フェ―ル (鉄)」石の多い畑を合わせたワインに「クール・ド・ロッシュ(石)」そして、粘土の強い畑のワインには「クール・ダルジール(粘土)」と表記したのだ。『ヴィラージュ・ワインを造る時、村の個性以上に各畑の土壌の個性が勝ることがある。それならばその事実を表記するべきだと思った』 畑を選ぶ時に土壌と樹齢を最も重視している。『ヴィラージュ・ワインでも最低 40 年の樹齢が条件。土壌の個性を表現するにはある程度根を伸ばす必要もあるし、樹勢を落とし、樹中の水分量を減らさ なければならない』

10 年以上前から有機栽培を取り入れ、太陰有機法に従った栽培や醸造を行ってきた。最近のフレデリックはより自然で人為的介入を少なくする方向に向かっている
『D.R.C よりルロワが好きだ。1 点の汚れもない完璧に整理整頓されたワインよりも、欠点があっても伸びやかで定規で測れないワインが好き』 通常、春に葡萄房が形成され始めるとツルの先端を切り落とし、ツルを伸ばす為に使う養分を葡萄房に使わせるようにする。葡萄の生育を促す栽培法でほぼ全ての造り手が導入している。『春の摘芯もやめた。養分の分配は葡萄樹が自分でやる。人間がやるべきではないし、ツルを切られることのストレスの方が大きい』 ワイン造りは造り手の趣向やトレンドを極力排除した自然な形でありたい。醸造はグラン・クリュもACブル ゴーニュも基本的に変わらない。

日本に初めてフレデリックのワインが紹介されたのは「バレル・セレクション」という手法だった。インポー ターが樽買いし日本国内で流通させた。『当時の日本の流行でもあったのか日本は新樽 100%しか買わなかった。実際は新樽の比率は当時でも 50%以下だった』
日本に最初に紹介されたフレデリック・マニャンは新樽 100%のみだったので彼のワインに今でも樽のイメージを持つ人も多い
加えて 2002 年まではノン・フィルターで少し濁っていたし、収穫も今より遅く、今より少し過熟だった。そして、マセラシオンも長かった。 ここ数年でフレデリックの評価は一気に高まっている。2000 年代前半まではワインに悩みが現れていたように思う。通過点だったのかもしれない。 『葡萄は良くなっている。だから醸造は簡単になってきている。理想のワインに近付いてきた』
2012 年版ベタンヌ・ドゥソーヴではネゴシアンとして最高評価の BD マーク 4 つを獲得し一流のドメーヌ以上の評価を獲得した。ベタンヌのコメントが印象的で的確だった。『フレデリック・マニャンは変わった他のネゴシアンと区別しなくてはいけない。難しい年だった 2008 をとても上品に仕上げ、それが本物だということを 2009 年で証明した。今後も楽しみだ』

品種:ピノ・ノワール


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入手困難なドメーヌの哲学を、お手頃なネゴスもので楽しむ、メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール

【2009  Fixin – Meo Camuzet Frere & Soeurs】

ジャン・ニコラは「メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール」の名前でネゴシアンビジネスも行っている。マルサネ、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ニュイ・サン・ジョルジュなど、ドメーヌもののヴォーヌ・ロマネを補う形でコート・ド・ニュイのアペラシオンを余すことなく網羅
これらの中には短期賃貸契約によりメオ・カミュゼのスタッフが畑の管理から収穫まで、ドメーヌの畑と同様に仕事をしているクリマも少なくない。また、ブドウやマストを買い付ける場合でも、夏季剪定や収穫時の選果を行い、品質の安定を図っている。ドメーヌもののワインがその希少価値から入手困難であり、価格の壁も高いことから、比較的手頃な値段でメオ・カミュゼの哲学が楽しめるネゴスものの存在は、ワイン愛好家にはありがたい存在といえるだろう。

品種:ピノ・ノワール


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ナポレオン一世が大いに気に入った畑を所有するドメーヌ、ピエール・ジュラン

【2008  Fixin Clos Napoleon Monopole – Pierre Gelin】

ジュラン家は、1830年頃からフィサン村でワインを造ってきました。正式にドメーヌとして設立されるのは、1830年の初代から数えて3代目のピエール・ジュラン氏の時。1925年、ピエール氏は少しずつ畑の買い足しを進めましたが、フィサンでもっとも評価の高いプルミエ・クリュの一つクロ・ナポレオン(モノポール)を入手。現在、クロ・ナポレオンを初めとしてフィサン村とジュヴレ・シャンベルタン村の約13haあまりの所有畑から年6万本の卓越したワインを産み出しています。

基本的に先代の造りを踏襲していますが、最近は発酵温度を低めにし、新樽の使用率を抑えています。雨のリスクを恐れず、収穫は同村の近隣よりも遅くしています。アルコール分がしばしば13度を超える逞しいストラクチャーに仕上げて、フィサンのアペラシオンらしさを追求し続けています。

リュット・レゾネで栽培され、パス・トゥ・グランとアリゴテは60hl/ha、他は35〜40hl/haという低収量を守っています。22〜25度で15〜17日かけて開放木製桶で発酵。発酵前には、12〜14℃で低温浸漬が行われています。空圧式プレス機で圧搾後デブルバージュには24〜48時間かけられます。新樽比率は低く10〜25%ほど。18ヶ月間樽熟成され、清澄はされず、珪藻土とカートリッジを使い軽く濾過されています。

【Fixin Clos Napoleon Monopole】
1850年、シトー派の僧侶によって開墾されたこの畑を大いに気に入ったナポレオン一世が、畑の廻りに石垣の塀 を造るよう命じたことからその名が付けられた、 わずか1.8haの小さな畑『クロ・ナポレオン』。

品種:ピノ・ノワール

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