コストパフォーマンスに優れ、高い品質を誇るヴェネトの新星、サンアントニオ

【2014 Valpolicella Superiore Nanfre – Tenuta Sant’Antonio】

ヴェネト州の生産者協同組合の創立者であった、アントニオ・カスタニェーディ氏。1989年、かねてからこの地域のぶどう作りに精通していた氏が、現在のワイナリーを購入したときから「テヌータ・サンアントニオ」の歴史は始まります。
1990年から5年間は研究を重ね、1997年から販売、さらに1999年以降は新しい醸造所を落成、そこでも醸造を行っています。そして現在、2代目である4兄弟全員がそれぞれの分野でワイナリーを支え、さらに進化させています。
彼らの造り出すワインはコストパフォーマンスに優れ、品質が高く、世界的な人気となっています。

1963年生まれの長男・アルマンドを始め、ティッツィアーノ、パオロ、そして1972年生まれの四男・マッシモ4兄弟。
アルマンドはマーケティングを、パオロが醸造を、ティッツィアーノとマッシモが栽培をと、それぞれ役割を分担し、兄弟一丸となってワイン造りを行っている。今でこそ担当が異なっているが、20年程前まで兄弟一緒に畑仕事をしており、その時にお互いに対する信頼感を築くことが出来たという。

ワイン造りの信念はとても明快です。そのポリシーは以下の3点。
① お客様第一主義
② 美味しいワインを造る
③ 品質が高くコストパフォーマンスに優れたワイン
常に自分達のワインを飲んでくれる消費者のことを第一に考えており、そのことがワイン造りにも現れています。

理想とするワインのスタイルについて聞いてみると、
① 上品なワイン
② 果実味豊かなワイン
③ 陰干ししたワインには、酸がしっかりしたワイン
(陰干ししたワインにはややもすると酸がぼやけてしまうケースがある)
地域の個性を表現したワイン造りをしているといえます。

栽培の責任者であるティツィアーノとマッシモの2人がそれぞれの畑の特徴を把握し、最適なタイミングで収穫しています。
収獲は元々1回で済ませていたものを、経験により2回、必要ならば3回、と行い最良のブドウを得ている。ここで問われるのは、収獲のタイミング。どんなに回数を分けてもタイミングを誤ればマイナスの効果をもたらしかねない。しかし、テヌータ・サンアントニオではこの難しいタイミングを見分け、より繊細なワイン造りを実現している。この収獲のタイミングのすばらしさというのは、当社のソアーヴェを飲んだら一目瞭然!フレッシュでありながらも余韻の長さを残す。これは、この収獲が効果的に行われている結果。

テヌータ・サンアントニオの畑は、モンティ・ガルビ地区(=ヴェネト語で「やせた土地」の意)とモンテ・チェリアーニ地区の2ヵ所にある。このやせた土地と呼ばれるモンティ・ガルビ地区はチョーク質で、水捌けが良く、良質のブドウが採れる。一方のモンテ・チェリアーニ地区は、粘土が豊富でガルビよりも肥沃な土壌。ワインのタイプにあわせてそれぞれ使い分けている。
例えば、通常ヴァルポリッチェラとアマローネは、ブドウの品質や樹齢でヴァルポリッチェラに使うのか、それともアマローネに回すのか、を分けている。しかし、サンアントニオは異なり、畑で使い分けている。その為、どちらの銘柄も品質のよいワインの醸造が可能になり、他社とは一線を画す、ワイナリーの個性ある、高い品質のワインが出来上がるのです。

ブドウ栽培は設立以前から行っているので、この地域での栽培に対する豊富な知識と経験を持っている、しかし何より、4兄弟が力を合わせ、消費者の立場に立ったワイン造りに対する熱意が、結果としてワインに表れ、今や世界中で評価される生産者となった。
「お客様第一」をスローガンに、効率的なワイン造りを行っていること。そのためには惜しみのない努力と投資を行う。例えば、最新の温度管理を行う最新のコンピューターとステンレス・タンクを一気に入れ替えを行ったが、実に65万ユーロの投資となった。
彼ら自身は慎ましく倹約家で、2007年に当社社員が訪問した時などは、ミラーが折れたボロボロの車を使用していた。聞いたところ10年以上前に中古で購入した車で、購入当時は4万kmしか走っていなかったのに、何と22万kmまでメーターが回り、さすがにとうとう新しい社用車を購入したというエピソードを聞いた。ただし新車を購入する時も4人で会議を開いたほど。とにかくワイン造りに少しでも資金を廻すことを常に念頭においている。

彼らの栽培・醸造におけるこだわりは徹底しています。「畑の使い分け」「収穫」「アマローネの醸造技術の応用」「ブドウの陰干し」…と、数え上げればきりがないほど。古い慣習にとらわれない、新しい手法・技術への挑戦は、彼らが父からワイナリーを引き継いだ時から始まりました。
長年組合で培われたノウハウと家族経営の強みを生かした素晴らしいクオリティのワインを造り出す彼らは、「ヴェネトの伝統を進化させた新しい造り手」として熱い注目を浴び、またたく間に「あまたある協同組合のブドウ生産者の1つ」から「ヴェネト州のトップ・ワイナリーの1つ」にまで成長。近年ではイタリア国内はもとより、ドイツやスイスなど世界各国の市場でもその人気は高まってきています。
醸造のいたるところで生かされるアマローネの醸造法により、他にはない味わいが引き出された彼らのワインは、評価誌各誌でも毎年高評価を獲得しています。


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哲学と概念をあらためて定義しなおし、劇的な方針転換を遂げたバローロの造り手、プリンチピアーノ

【2012 Langhe Nebbiolo “Coste” – Principiano】

プリンチピアーノ家は、1900年代の初頭から、自分たちが所有する7haの畑でブドウ栽培にいそしんできた。カンティーナは、50年代に父アメリーコ・プリンチピアーノの手によって実現され、1993年から、息子である現当主、フェルディナンドが引き継いでいる。フェルディナンドはアメリーコから、畑でも、醸造面でも貴重な経験を得てきた。
カヴィオラの指導のもと1993年から10年間、ロータリーファーメンターを使って、近代的なワインを造っていたが、伝統的なつくりのワインが持つ味わいの偉大さが理解できるようになるにつれ、2002年にまったく方向を変えることを決断した。2004年にロータリーファーメンターを売って大樽を購入し、その哲学と概念をあらためて定義しなおしている。醸造は、とりまく自然と地域環境の特徴を子細に反映させるためのものであると考え、そのために化学肥料や除草剤、殺虫剤、防カビ剤の使用を放棄するのを信条とした。2012年からは、最も重要な3haの畑ではボルドー液も硫黄も使用せず栽培している。

高品質のワインを生み出すために、ブドウ畑が円熟していることが根本的な役割を果たす。プリンチピアーノ家が所有しているクリュのブドウの樹齢が40年から60年におよぶことを、誇りに思ってもいいのではないか。ブドウ樹1本あたりの収量を750gから最大でも1.5kgに抑えるため、間引きを進め、醸造もクラシックなスタイルとなった。サステイナブルで自然環境との調和をとるスタイルを実現するために、野生酵母で発酵することを好み、発酵時には温度管理も硫黄の添加も行わない。ルモンタージュはポンプを行わずに、手作業で行うことにした。SO2を使用するのはビン詰め時のみで、清澄も濾過も行わない。

「幼いころ、家用に祖父が造っていたワインはタニックでなかった。私は、体に吸収されやすい、エキストラクトを強くしない、アルコール度数の低いかつてのスタイルを造りたい。美味しくて自然な味わいが信条だ。」「ワインはテイスティングするものでない。畑の中でバランスがとれていることが重要。今自分の信じる好きな方法で醸造でき、大変喜んでいる。昔はジャーナリストのために造っていたようなものだ。歴史を知れば知るほど、この地方の強い個性を理解できるようになった。」とは、フェルディナンドの言葉である。目指すスタイルは、骨格があり、優雅で、バランスよく、スムーズな口当たりで、飲み心地の良いワインと語る。

品種:ネッビオーロ


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サングレゴリオの設立者が、故郷イルピニアで生み出すワイン、ヴィノジア

【2016 Falanghina – Vinosia】

カンパーニャ州の内陸部に広がる丘陵地帯イルピニアは、タウラジ、フィアーノ・ディ・アヴェリーノ、グレコ・ディ・トゥーフォという3つのDOCGを抱えるワイン造りの中心地域である。この地のポテンシャルを世界に知らしめた先駆的存在、フェウディ・ディ・サングレゴリオの設立者の一人であるマリオ・エルコリーノは、同醸造所で醸造責任者を務めつつ、自らのアイデアを表現できる新たな場所を探していた。アブルッツォのファルネーゼが興した数々の共同プロジェクトにもエノロゴとして参加していた彼は、理想の土地を求めてイタリア各地のブドウを試食していたが、故郷のイルピニアを旅行中に口にしたブドウの香り高さに衝撃を受け、この地で受け継がれてきた土着ブドウから頂点のワインを生み出そうと決意。弟のルチアーノとともにサン・グレゴリオから独立し、2003年にヴィノジアを設立した

セラーを構えるのは、ヴェスヴィオ火山の麓にあるルオゴザーノ(DOCGタウラジのコミューンのひとつ)で、イルピニア全域に広がる所有畑は海抜400-700mに位置している。石灰や粘土を含むミネラル豊富な古い火山性土壌の畑ではファランギーナ、グレコ、フィアーノやアリアニコといった土着ブドウのみが栽培されており、この独特な土壌に加えて海抜の高さと昼夜の寒暖差が大きい大陸性気候により、ヴィノジアのワインの特徴であるエレガンスとミネラル感がもたらされる。これらの恩恵を最大限ワインに反映させるため、それぞれのブドウに最適な仕立てや植樹密度を考え、収量を制限し、ブドウが完璧に熟するまで待って手作業で収穫を行っており、特に黒ブドウにおいてはブドウの実だけでなく茎まで成熟するよう注意が払われる。また、隣州のプーリアでも契約畑のブドウからワインを手掛けているが、ただブドウを買うだけでなく、クオリティを確保するため自社畑と同じく栽培から深く関わっている。

醸造過程において彼らが最も重要視するのは、ブドウの果実味をワインの中に完全に移し、果実味の中にそれぞれのブドウの特徴、ひいてはそのブドウが育ったテロワールを表現することである。土着ブドウの個性と現代的な感性が見事に融合したワインは非常にクリーンで美しい既に、サン・グレゴリオはもちろんマストロベラルディーノなど古参のトップ生産者に並び、カンパーニャ最高のワインを手掛ける造り手の一人に数えられている。サン・グレゴリオでの様々な革新的な試みの中で得た経験のおかげで直に満足のいく結果が得られたというが、「すぐにそして普遍的に楽しめるワインを造ること」、「造り手の想いとテロワールが詰まったワインを飲み手により身近に感じてもらうこと」を目標に、現状に慢心することなく更なる高みを目指している。

品種:ファランギーナ


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