出版業からワイン業へ転向し、今最も勢いのあるワイナリー、クロ・ペガス

【2014 Clos Pegase – Mitsuko’s Vineyard Chardonnay Carneros】

クロ・ペガスは1984年に設立され、今最も勢いのあるワイナリーのひとつで数多くの賞を受賞しています。しかしオーナーのイアン・シュレム氏は、実はお酒とはまったく縁がないどころか、一切アルコールが飲めない人でした。設立の30年ほどまえの1955年、彼はカリフォルニア大学に在学中に休暇のつもりで日本にやってきました。そこで彼はミツコという名の日本人女性に恋をし、休暇のつもりがその後13年間を日本で過ごすことになります。 彼は当時日本にヨーロッパの技術書や参考書が非常に少ない事に気づき、それらを輸入して販売する仕事を始めました。1955年といえば国産初のトランジスタラジオが発明・販売され、初のアルミ貨幣である1円硬貨が発行された年です。 このビジネスは大成功を収め、イアン氏はフランスと日本に50ヶ所のオフィスと2000人の従業員を抱える大企業のオーナーにまでになります。しかし彼は会社を1968年に売却し、現在夫人となったミツコさんとヨーロッパへ駆け落ち!
実は出版業で帝国を築いている間、彼はミツコ夫人が大好きだったワインの美味しさと面白さに、彼女の影響で目覚めてしまったのです。そしてもうひとつのきっかけ、彼が輸入していた書物の中にギリシャ神話のワイン創生に関わる文献がありました。
ペガサスがひづめで大地を蹴ると、女神ミューズの神聖な泉が湧き出た。これがワインの誕生である。
これに感銘し、そして面白さに惹かれた彼は、出版業からワイン生産業への転向を決意。直ぐに彼はボルドー大学に入学し、ワインについて学びました。ここで彼が考えたのは伝統的な醸造法と新しいテクノロジーとの融合。そこでフランスではなく、カリフォルニアでワイン造りをはじめることを決意しました。

イアン氏はとっても運がよかったのです。それはカリフォルニアに渡ってまもなく、幸運にもカリフォルニアの偉大なる父、アンドレ・チェリチェフ氏に出会ったから。チェリチェフ氏の的確なアドバイスと助けにより、彼は「クロ・ペガス」を設立することとなりました。現在トップ生産者にまで上り詰めた彼のワイナリーでは、シャルドネからメルロー、カベルネ、ピノそしてフラグシップの「オマージュ・シリーズ」まで、使用する葡萄はすべて450エーカーの自社畑からまかなっています。 調和と均整、バランスのとれたタンニンと酸味。とりわけ洗練されたエレガントさと食事との抜群のマッチング。「クロ・ペガス・スタイル」とも言われて確立しているほど、この造り手のワインは高い質と多大な人気を誇っています。

【Mitsuko’s Vineyard Chardonnay Carneros】
ハイウエイ121号線の南、冷涼なナパ・カーネロスに位置するミツコズ・ヴィンヤードは、シャルドネやピノ・ノワールにとって理想的な環境である事が年月をかけて証明されています。1989年に裸の土地を購入して以来、その土地のポテンシャルを最大限発揮できるよう、植樹し手入れしてきました。現在も行われている改良としては、どの土地にどのクローンが最適なのかを研究し、ミツコズ・シャルドネのブレンドも毎年進化を遂げています。

品種:シャルドネ

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東京都港区麻布十番2-3-6
FLEG麻布十番primo 3F
TEL : 03-6435-3987
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BAR-NAVI:http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0X00198017/index.html
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ヴィンテージごとにサブ・ネームが変わるワイン、オー・ボン・クリマ

【2012 Au Bon Climat – Chardonnay Nuits Blanches Relevant】

ワイナリー名となっている「Au Bon Climat」とは、「良く露出している畑」という意味で頭文字をとって、ABCと呼ばれています。1982年カリフォルニアのサンタ・バーバラの地で始められたワイナリーで、オーナーは「カリフォルニアワインの怪人」の異名を持つジム・クレンデネン氏。金色の長髪に派手なシャツという出で立ちで、見た目はまるでプロレスラーかロック・ミュージシャンのような雰囲気ですが、彼の生みだすワインは、その容貌からは想像できないほど繊細でエレガント。醸造過程においては余計な手を加えません。補糖や補酸それに培養酵母は基本的に使用せず、開放タンクで野生酵母での発酵させる古典的な手法を尊重。ワイナリーのコンセプトは、「育った土地のユニークさを持っていて、食事を通して楽しめる飲み飽きないワインを造ること」です。その言葉通り、アルコール度がニューワールドとしては抑えられており、リッチでまろやかな要素のバランスがとれた味わいのワインは、ブルゴーニュの繊細さと、カリフォルニアのコクのある味わいが見事に調和したスタイル。
こちらのニュイ・ブランシェは、オー・ボン・クリマにおいて大きな意味合いを持つ、「ブルーシリーズ」に属するアイテムの一つです。「ブルー・シリーズ」とは、オー・ボン・クリマの上級リーザヴ格であり、ジム・クレンデン自らが、個人的、そして歴史的に意義ある「忘れ難い作品」と述べる”四つのワイン” を指す総称。
具体的には 『イザベル』(Isabelle)&『ノックス・アレキサンダー』(Knox Alexander)の二種のピノと、『ニュイ・ブランシュ』(Nuit Blanches)&『ヒルデガード』(Hildegard)の二種の白。
ヴィンテージごとにサブ・ネーム(ボトル中央の★形部分の文字)が変わるのも特徴で、過去には「ユニティー」、「フー・セイズ」、「ハーモニー」、「ホワイ・ノット?」、「リフレクト」、「アワー・ウェイ」、「コンペリング」などがあります。12年ヴィンテージのサブ・タイトルは 「レリヴァント」。「関連性ある、今日的意味の、示差的な」などの意味。フランス語で「ニュイ・ブランシュ=眠れない夜」という名前は、カリフォルニアとブルゴーニュのスタイルの融合、トレンドを追い求める評論家達のとの衝突など、クレンデネン氏自身が様々な困難を抱えながらこのワインを生みだしたことに由来しています。

品種:シャルドネ

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マスターズ開催中に提供されたワイナリー、ディアバーグ

【2012 Dierberg – Chardonnay Santa Maria Valley】

2005年ヴィンテージで一躍カリフォルニアトップカベルネの仲間入りを果たした、スターレーン ヴィンヤードのオーナー、ジム&マリー・ディアバーグ夫妻、が同じく最高品質のピノ・ノワール&シャルドネを造るべく銘醸地サンタ・マリア・ヴァレーで1996年にスタートさせたプロジェクトです。ブドウ畑を細かな区画に分け自然派の農法の一つサステーナブル農方法を用いて、他では類を見ない程多くの厳選クローンを使用しブドウを栽培しています。樹齢こそ若いものの様々なクローンの組み合わせによりテロワールが見事に表現されたディアバーグ独特の深みのある味わいを産み出し高い評価を得てきました。

2008年にはシラー&ピノ・ノワールが、また2009年はピノ・ノワールがスターレーンのカベルネ・ソーヴィニヨンと共にマスターズ・ゴルフ・トーナメント開催中「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」で提供されるなど国際舞台で華やかなデビューを果たしました。また、シラーは2012年5月にアメリカで開催されたG8先進主要8か国首脳会議とNATOサミット後の晩餐会で、アメリカ産唯一のシラーとしてメインコースのステーキ料理と共にサービスされるなど高い評価を集めています。

【歴史】
1996年設立。オーナーのディアバーグ氏は長年、最高品質のボルドー品種を産み出すためボルドーからナパ、サンタ・バーバラの大地を見て回っていました。そして、ついに現在ワイナリーがあるサンタ・バーバラAVA内の一番南東にあるサンタ・イネズ・ヴァレーの山岳地(標高200-500M)に辿り着きました。そしてこの地で念願であったボルドー品種の栽培を始めました。
時を同じくして、ディアバーグ夫妻はサンタバーバラの沿岸部(西側)が冷涼な土地として早くからピノ・ノワールやシャルドネの栽培地として脚光を浴びていたことに目をつけ、この地のならではの利点を生かしたブドウを栽培すべく、サンタ・マリア・ヴァレーとサンタ・リタヒルズにブドウ畑を購入し栽培を開始しました

【醸造家 アンディ・アルバ】
前職ではバイオテクノロジーの研究を行っていたアルバ氏。その後、ワイナリーでの品質分析の仕事を通しワイン造りにのめり込み、ワイン造りの師匠に弟子入りし独学で醸造学・栽培学を研究ディアバーグでは2001年の初ヴィンテージ(シャルドネ)の醸造から携わり2011年にチーフ醸造家に就任しました。常に新たな取り組みを行い、日々研究を進めながらテロワールをワインへ伝えます。
彼の謙虚な姿勢はワイン造りにも表れ、人間の介入を最小限に考えた醸造を心がけています。そして、自然・畑・ブドウが本来持つ力を最大限に引き出すことをモットーにワインを産み出しています。
素晴らしい酸と果実味を産み出すディアバーグの畑。この特徴を最大限に引き出すために蔵ではできる限り人間の介入を最小限にしています。新樽の使用も極力抑え、ワインと木の要素が程よくバランスを取れるように醸造・熟成しています。

【ディアバーグのテロワール】
サンフランシスコから南に約500kmの地点に位置するサンタ・バーバラ州。この地は南北アメリカ大陸で唯一山脈が東西に走る珍しい地形環境を持つ産地です。沿岸部に位置しながらもこの山脈の影響で、南から吹き付ける冷たい霧・風は全て遮断されることから霧や風は西側の沿岸部からのみ入ることができます。

これらの冷たい霧風は朝10時半頃まで沿岸部の畑に停滞し、午後2時過ぎ頃から東の内陸部へ移動していきます。そして朝早くに西の海へと戻っていきます。この為、西側の沿岸部(サンタ・マリア ヴァレー、サンタ・リタ・ヒルズ)は午前中、非常に冷涼で、霧が晴れてから日が沈みかけるまでの4時間程だけ十分な太陽の恵みを受けます。この結果、この地域は一日を通して冷涼な気候となりブルゴーニュ品種の栽培にとって最適な環境が揃います。

ディアバーグの畑はその中でも北向きに畑が植えられ、より涼しい環境の中でブドウを生育することができることから素晴らしい酸を形成してくれます。この地からはシャルドネとピノ・ノワールが産み出されます。 一方スターレーンシリーズとディアバーグシリーズのシラーが産み出されるのは、ずっと内陸部に入ったサンタ・イネズヴァレー(南東部)になり、海からの影響が少なく冷たい霧が到達する午後過ぎまで十分な日照量に恵まれ温暖な気候下での栽培が可能となっています。スターレーン(ボルドー品種)、ディアバーグ(シラー)は標高200-500M程の所で栽培され、標高の低い地帯(シラーやソーヴィニヨンが栽培される)は霧の影響や風の影響を比較的受けやすく冷涼ですが、ボルドー品種が栽培される地区は標高が高く一番標高の高い地帯には霧も届かないことから寒暖差はあるものの、ボルドー品種(カベルネ)の生育に必要な最適な気温帯が一日を通して存在します。
沿岸部のサンタ・マリア・ヴァレーから東のサンタ・イネズ・ヴァレーまでの距離はたった32キロほどしか離れていませんが、太平洋の影響で気温帯が大きく異なりその差は8度程になることからワイナリーではあえてブランドを2つに棲み分けしそれぞれのテロワールを伝えています。

ディアバーグとはオーナーの苗字。最高品質のワインを産み出すことを掲げオーナーの名前を取って産み出される造り手の思いがこもったワインです。

【醸造設備】
伝統的な4層構造の重力を利用した醸造施設(完成2008年)で醸造は行われます。まず、一番上の階層に収穫ブドウを持ち込み、重力を利用しながら下へ下へと落としながら醸造・熟成をおこないます。ワインに使用するブドウは最高品質のものだけを厳選します。まずは、畑での選別からはじまり、収穫後は房を人間の手によって選別し、次に特別な選果機で粒を選りすぐります。選果機はまだアメリカに数台しかないと言われるエアーカッターを搭載した”マストロ”を使用しています。この機械を使用することで、ダメージの無い、完熟した、まん丸のブドウだけを高速で選りすぐる事ができ、ブドウは健康な状態で醸造にかけられます。この選果機により最大で12%程のブドウが排除されます。

【厳選クローン】
〇 ピノ・ノワール
ピノ・ノワールは合計12種以上のクローンから産み出されます。使用するクローンは大きく分けてディジョンクローンとヘリテージクローン(別名スーツケースクローン)と呼ばれる本場ブルゴーニュの銘醸畑から持ち込まれたクローンです。それぞれのクローンは異なった特徴を持ち、テロワールの反映の仕方も様々です。これらのクローンの使用により、若い畑ではありますが他には無い、カリフォルニアらしさの中に研ぎ澄まされた複雑味のあるブルゴーニュを感じるプレミアム品質のワインを産み出してきました。これ程までに多くのクローンを使用するのはカリフォルニアでも唯一と言って過言はありません。こうして生みだされるワインにはディアバーグにしかない独自性が存在しています。
〇 シャルドネ
一方、シャルドネに使用するクローンは5種程。主にカリフォルニアの高級ワインにも使用されるウェンティやオールド・ウェンティを使用します。畑の持つ特徴として高い酸を持つブドウを産み出すのですが、特にウェンティクローンは小粒で凝縮した酸高いブドウをつけます。これだけの美しい酸と果実味を持つディアバーグ畑のシャルドネには、樽が重くなりすぎないようにカリフォルニアでは非常に珍しい大きめの400Lの樽を使用します。また、MLFも極力行わないようにコントロールし酸を引き出しています。(最大でも10%まで)この結果、ワインは引き締まった酸を持ち、バトナージュによって生み出された複雑味とボディが飲み手を至福の時間へ誘います。ディアバーグでは特にこの地のシャルドネのポテンシャルに注目し、カリフォルニアプレミアムシャルドネとしては異例の樽無シャルドネも少量醸造しています

【サンタ・マリアヴァレーの土壌】
サンタ・マリア・ヴァレーはもともと、海の底が隆起して生まれた土壌です。ブドウが栽培される畑は緩やかな丘陵地帯にあり、深い層には粘土、その上に砂が覆いかぶさったシャルドネの栽培に適した土壌が存在します。
年間通して雨が少ないサンタ・バーラ地区。カリフォルニアの産地、例えばナパやブルゴーニュと比較するとその少なさは一目瞭然です。また、多くのブドウ栽培地域は収穫のタイミングを雨で左右されるリスクがありますが、収穫期に雨の心配がサンタ・バーバラではない為収穫は最高の状態(熟度・酸度共に)にブドウが成熟するまで待つことが可能です。冷涼な地域ですので、ブドウの生育は非常に長くなり他のカリフォルニア州の栽培地より2週間程長くなっています。

【ヘリテージクローンの起源(別名スーツケースクローン) 】
例えばDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)社 は世界最高のピノ・ノワールの生産者として知られており、誰もがそのクローンを、と願うことは言うまでも有りません。そう・・、夜中にこっそり忍び込み価値あるクローンを頂戴できればと。そして、生まれた言葉が「スーツケース クローン」。その名の通り、ブドウの枝を切り、濡れた新聞紙に巻いてスーツケースに入れて持って帰ったと言われています。これらは全て密輸という形で持ち込まれた為、それを実証するものは何も有りませんがカレラ クローン、スワン クローン、ロキオリ クローン、ピゾーニ クローンがDRCやロマネ・コンティの畑から切り取られ、持ち込まれたクローンであることはかなり濃厚だと言われています。カリフォルニア州には「スーツケース クローン」についての逸話が幾つもありますが、真相は闇の中。夢膨らむ話です

ディアバーグ畑は1996年に購入しブドウ栽培を開始しましたが、最初のボトリングがされたのは2001年(シャルドネ)でした。その後2003年にピノ・ノワールが自社瓶詰されています。栽培を開始してからディバーグの質に達しないブドウは他のサンタ・バーバラのワイナリーへ販売していましたが現在でも(2012年)シャルドネとピノ・ノワールは3社に販売しています。このため、購入しているワイナリーの中でタンタラ社は畑名をディアバーグと明記して販売しています。ディアバーグに使用されるブドウは非常に質が高くディアバーグのコンセプトに適した物だけが厳選されています。

【Chardonnay Santa Maria Valley】
品種:シャルドネ
醸造:ステンレスタンク醗酵後、フレンチオークにて醗酵(MLFは10%以下)
熟成:フレンチオークで10カ月熟成(400L/新樽25%)その後、ステンレスタンクで5カ月熟成

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