値上がり続くブルゴーニュで、年々畑を広げていく若手醸造家、ダヴィド・デュバン

ダヴィド・デュバン氏は、1971年生まれ、ブルゴーニュの若手醸造家で注目度がNo.1といえる実力派の造り手です。1970年父親がこのドメーヌを始め、生産した全量を生産者協同組合に販売していました。デュバン氏は19歳で学校を卒業して、ワイン造りに携わるようになり、その後Domaine Amiot Servelle(母方の親戚)やDomaine L’Arlotでスタジエをし、またジャイエ・ジル氏とも出会い、1993年頃から親交を持つようになりました。
そして遂に2015年、「ル・メイユール・ ヴァン・ド・フランス2015」にて三ツ星評価を獲得するに至りました。 デュバン氏はワイン造りにおいて、葡萄栽培に最も力を注いでいます。 手間を掛け、愛情を注ぎ、丁寧に葡萄栽培をすることが最も重要だと考えています。その労力を惜しまないため、畑にいる時間が最も長くなっています。ここ数年は、ほぼ有機に近い状態で葡萄を栽培しています。 また、醸造については、自然な状態で醗酵・熟成させることを理想とし ています。

細心の注意を払いながら醸造テクニックに頼らず、人為的介入を極力避ける方法で行っています。瓶詰め後、すぐ飲むこともでき、かつ長期熟成も可能である芳醇な果実味、酸味、タンニンなどの要素の構成が十分で、バランスのとれた味わいのワインを造ることを目指しています。 醗酵は、赤ワイン=セメントタンク、白ワイン=ステンレスタンクで行われます。醗酵中は外部の醸造家と毎朝テイスティングを行い、ワインの状態を確認し、その日のピジャージュの回数などを決めます。

樽熟成は12~18ヶ月間新樽(B.H.C.Blanc30%、Rouge30%、N.S.G.Villages40%、1er Cru40%、G.C.40%)。白は、軽く澱引き後、ノン・フィルタレーションで瓶詰めされ、赤は、全房での発酵、澱引きもほとんど行われないで瓶詰めさ れます。 2006年には樹齢の高い畑を所有することで有名なジャッキー・トルショ氏の畑を引き継ぎ、醸造と販売を開始しました。

《追記》
ダヴィド・デュバンの父はオート=コート協同組合にブドウを供給していました。このうちオー・トレだけは引退した栽培農家との耕作契約に基づいていましたが、1990年にこの農家はフランソワ・フュエに所有畑を売却します。フュエは耕作契約に異存はなかったのですが、協同組合ではなくドメーヌでワインを造ることを条件にします。農業高校で農業を学んだのち軍務に就いていたダヴィドが1991年に退役、ワイン造りを開始すると同時に、協同組合に任せるワイン造りも終わります。

その後2005年、フランソワ・フュエがモレ・サン・ドニにあるドメーヌ・トルショ=マルタンを丸ごと購入、2009年にはドメーヌ・ルイ・レミのほとんどの特級畑のブドウが供給されるようになり、ダヴィド・デュバンの銘柄は一気に広がります。フュエとの契約は50:50の分益耕作で、ダヴィド・デュバンがワインを造り、製品を双方で分け合うというもの。したがって、ドメーヌ・フランソワ・フュエのワインはダヴィド・デュバンのワインと中身はまったく同じなのです。