町役場と農協が中心となり「岩手県ぶどう酒醸造合資会社」を設立したのが始まり、エーデルワイン

岩手県花巻市大迫(おおはさま)の気候風土は、太古の昔より霊峰「早池峰(はやちね)」の恵みを受け、そこに暮す人々に自然の恵みと厳しさを与えつづけています。早池峰山域は早池峰国定公園の指定区域となっており、清々しく豊かな水の源ともなっています。
早池峰の自然の恵みと作り手の情熱が美味しい葡萄を育て、そこから生まれたワインもまた、奥深い神秘の味わいとなります。
岩手県の中央を流れる北上川の東部(北上山系)は、国内でも有数の古い地層であり、地中には古生代の堆積性の変成岩や、新生代の火成岩があり、土壌には石灰質が多く含まれており、弱アルカリ性の土壌が、冷涼な気候とあいまって、ミネラル感と切れのある酸味が特徴の個性豊かなワインが生み出される葡萄が栽培されています。

大迫のワインづくりは、昭和22、23年カザリン・アイオン台風が、大迫町に深刻的な被害を与えたとき、当時の県知事国分謙吉が大迫に傾斜地がおおく、また年間降雨量が少ないこと、地質的に石灰質であることに着目し、復興策の一環として「大迫町は葡萄栽培の適地である。大迫を日本のボルドーに」、と葡萄栽培を奨励したことから始まりました。
昭和25年に岩手県立農業試験場大迫葡萄試験地が創設され、県内で最初の本格的な葡萄栽培の奨励と振興が始まりました。
そして、昭和37年には町役場と農協が中心となり「岩手県ぶどう酒醸造合資会社」(現株式会社エーデルワインの前身)が設立、ワインづくりがスタートしました。何もかもが初めてのことで多くの失敗や試行錯誤が積み重ねられ、その後、葡萄品種の栽培試験や栽培農家への技術指導など、風土に適した品種の選定や園地の開墾が行なわれ、岩手の代表的な葡萄とワインの産地としての地位を確立していきました
ワイン生産を本格化するために、昭和49年に株式会社エーデルワインとなり、昭和56年には本格的なワイン専用葡萄の栽培が始まり、今ではその芳醇な味と香りのワインが、岩手県産ワイン、エーデルワインとして、全国的に人気を高めるまでになりました。