アンリ・ジャエイ氏のアドバイスで、一気に頭角を現した、ヴォーヌ・ロマネの新星、ファブリス・ヴィゴ

1990年に当主となったファブリス・ヴィゴ氏が栽培から醸造までを一切取り仕切る、ヴォーヌ・ロマネ村期待の新進気鋭のドメーヌ。当主となった頃はまだ若く、出来うる限りの技術を駆使して凝縮を主眼としたワインを造っていたが、ある日転機が訪れた。10年程前に、近所に住む伝説の醸造家アンリ・ジャイエ氏がヴィゴ氏の蔵を訪れ「もっと自然に忠実な心地よい果実味のあるワインを造りなさい。醸造段階であまり手を加えすぎると良くない」とアドヴァイスし、熟した果実の良さとテロワールを素直に生かしたワイン造りを行うようになった。しかし、現実的にスタイルの変更は、大いなる困難を伴う大改革だった。健全で完熟した葡萄を得るためには土壌を改良する必要があり、10年前から取り組んだリュットレゾネの成果が出てきたのは3年前ぐらいからだという。栽培面積は合計で5ha、うちヴォーヌ・ロマネが2.57haと大半を占める。中でもエシェゾー、ヴォーヌ・ロマネ・コロンビエール、ブルゴーニュ・リュテニエールは60年以上前に植えられた葡萄木から造られる。圧倒的な低収量によって味わいに素晴らしい深みのある余韻を与えている。