イタリアワイン界で最も有名な女性醸造家の一人、テヌータ・ディ・ギッツァーノ

ギッツァーノの土地は1370年からペッショリーニ伯爵家が所有する由緒正しい農園で、当時はオリーヴなどの農作物が主体でした現在で、26世代に亘る非常に歴史の深い農園ですその家系を遡ると、祖先の一人に「ナンブロ伯爵」という人物がおり、カール大帝の騎士だということが分かっています。1980年代以降、多くの蔵が低品質のワインを大量に生産し始める中、「納得のできる本物のワイン」を目標に掲げ本格的に畑、カンティーナの改良を始めました。

ジネーヴラ・ヴェロネージ・ペッショリーニ氏が1996年にワイナリーを引き継いだ当時、屈強な男たちが働くワイン業界で、女性の進出は非常に珍しいことでした。当時から醸造家として活躍してきた彼女ですが、今ではイタリアワイン界で最も有名な女性醸造家の一人としてガンベロ・ロッソ誌にて高く評価されています。ワインアドヴォケイト誌でも、ピサのエリアで一番初めに秀逸なクオリティーのワインを造った先駆者として紹介されており世界中から注目されている生産者です。

ヴェロネージ・ペッショリーニ家では350haもの土地を所有しており、うち20haがブドウ畑となります地中海からは35kmほど内陸の小高い丘にあり、土壌は海中で形成されたもので砂、粘土、そして化石を多く含んでいます。ブドウ畑の他に、オリーブ畑が20ha、農地が150ha、残りの160haは森になっています。美しい大自然に囲まれたワイナリーです。

ジネーヴラ・ヴェロネージ ペッショリーニ氏は、美しき自然を大切にしたワイン造りを行っています。試行錯誤の末2003年からはオーガニックの認証を取得、2006年からはビオディナミ栽培に踏み切ります。コンサルタントには、名匠カルロ・フェッリーニ氏を起用。この地は比較的砂の多い土壌のため、軽いサンジョヴェーゼというイメージが離れず、これまでキアンティのサブリジョンとして見られてきましたが、ギッツァーノが植えたボルドー品種により歴史が塗り替えられました。
ブドウ畑の約半分はサンジョヴェーゼ種を植えており、その他、カベルネ・ソーヴィニヨン種、プティ・ヴェルド種、カベルネ・フラン種を栽培。また少量ですが、ヴェルメンティーノ種なども栽培しています。伯爵自ら矢面に立ち、真剣に農業に取り組んできたギッツァーノ。その努力と情熱が、人々の心を温かくするギッツァーノのワインを産み出したといえます。