グラン・メゾンがこぞって獲得に走るヴェルズネイのピノ・ノワール、ミッシェル・アルノー

ドメーヌが居を構えるヴェルズネイ村は、モンターニュ・ド・ランス地区でも北東向きのエリアに位置するが、大きな二つの丘を持ち、多種多様なテロワールを形成する。ピノ・ノワール栽培の聖地と称され、南向き斜面を持つブジー村やアンボネィ村とは趣を異にした個性をもつ特級村である。南斜面の特級村に比べて、冷涼で収穫時期も遅いヴェルズネイ村では、バランスとエレガンスに秀で、ややソバージュな個性を持つシャンパーニュが醸される。同家はこの村でグローワーとしての長い歴史と、ドメーヌとしても40年余の実績を持つ。ミッシェル氏と醸造家である息子のパトリス氏の情熱的な親子が醸すシャンパーニュは常にグラン・メゾンのキュヴェをブラインド・テースティングで凌駕する。有するグラン・クリュの畑からボランジェを始めとする名だたるグラン・メゾンにプルミエ・タイユを分け与える。“畑こそが全て”というドメーヌならではの実力である。清潔なセラー内には、果汁をデリケートに扱う為に、斜面を利用したグラヴィティシステムや近年購入したばかりの空気式圧搾機等の装置も有し、テロワールの個性をそのままピュアに1瓶のシャンパーニュに体現する。