ピエモンテの次世代を担うニューウェーブ、ムステラ

1978年にBarbaresco バルバレスコにほど近いTrezzo Tinella トレッツォ・ティネッラ村に設立したワイナリー。
元々はMoscato Bianco モスカート・ビアンコ(マスカット)種に特化したワイナリーでしたが、徐々に別の品種にも着手しました。(最初はワイナリーへブドウを販売する栽培農家でした)
そして2003年から自社にて醸造・瓶詰めを行うようになり、ワイナリーの歴史としては非常に浅いですが強いパッションを持ったジュリアーノ・イウオリオは既に各方面から注目されており今後の飛躍も期待されているピエモンテの新星ワイナリーです。

《情熱をもった男、ジュリアーノ・イウオリオ氏》
1981年生まれで、ワイナリーの転機となった2003年にワイナリーで働き始めました。
樽を使った白ワイン、ジョヴィネ、バルベーラ、ネッビオーロ、ピノ・ネロをブレンドしたミルズ(共にランゲ D.O.C.)などを生産開始するなど、ワイナリーに新しい『息吹』を投入してきた挑戦者です。 「他と同じ」を嫌い、ウニコ(Unico=唯一)という言葉をよく使います

《全ては畑!後世にも渡すことができる健康的な畑を維持》
1987年からは一切化学肥料などを使用せず、現在では減農薬(リュット・レゾネ)の手法と取り入れております。農薬も基本的には撒かない方針(雨が多い年はブドウ畑のケアが必要である為、ビオロジックなどの認証は取りに行かない)です。
葡萄の株間及び畝間には雑草が生い茂っていますが、オーナーのジュリアーノ氏曰く「雑草が伸びているということはブドウ畑自身がしっかりと生きている証拠」と。
健康状態を常にチェックしています。

ピエモンテ州の固有品種と国際品種を栽培しています。
まず収穫を迎えるのはスプマンテ用のピノ・ネロとシャルドネ8月中旬、その後モスカート→ソーヴィニョン・ブラン→シャルドネ(スティル用)→ドルチェット→ピノ・ネロ(スティル用)→バルベーラ→ネッビオーロの順となります。
最終のネッビオーロ種は(ヴィンテージによって異なりますが)だいたい10月中旬から下旬に収穫を行います。

《樽の風味が出過ぎないように試飲を欠かさない》
バリックは製造業者や産地、焼き方などを変えてワインに複雑性を与えます。
あまり新樽を多くすることはしない。(新樽率が高いと、ブドウの風味を消してしまいます)
熟成は「ワインの口当たりを柔らかくすることが主な目的」と語ります。

《ブレンドではなく、混醸》
複数品種で造られるランゲ・ビアンコ ジョヴィネとランゲ・ロッソ ミルズについては混醸を行っています。品種ごとの発酵・熟成で瓶詰め前に”ブレンド”をする手法ではなく、複数の品種を同時に醸造させる手法を混醸と言い、両ワインではこの手法を取り入れています。
ジュリアーノによると、「昔、ブレンド手法を取り入れていたが、やや品種の個性が際立ちすぎていてあまり一体感が無かった。しかも時間が経つと更にバラバラに感じた」そうです。
● ジョヴィネ(ランゲ・ビアンコの場合)
ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネを収穫・除梗し、クリオ・マセラシオンを一晩行います。(だいたいの場合)翌日にピノ・ネロを収穫し、白ワイン同様搾汁を行います。
全品種のモストを同じステンレスタンクに入れて発酵を行います。