ブルゴーニュのグラン・クリュから持ち込まれ、カリフォルニアのヴォーヌ・ロマネと称されるピノ・ノワール、オクシデンタル

『着想から実に35年。「カリフォルニア・シャルドネの王」キスラー氏が新たに手掛ける世界最高峰のピノ・ノワール。』
ブルゴーニュのグラン・クリュをも凌駕する、世界最高峰のシャルドネと称えられるキスラー・ヴィンヤーズ。このキスラー・ヴィンヤーズを設立した1978年当時から実に35年の時をかけ、創設者のスティーヴ・キスラー氏が取り組むプロジェクトこそ、オクシデンタルです。

カリフォルニア産ピノ・ノワールは温暖な気候の中で育つため、どうしてもアルコール感と熟したアロマが前面に出てしまうため、バランスを考慮して樽の風味を強めに利かせたスタイルをとってきました。そのフレンドリーな味わいは「カリピノ」と称され多くのファンを有していますが、やはりブルゴーニュのピノ・ノワールのような高貴さや奥深さと同じ水準で評価されるにはいたりませんでした。

そんな中スティーヴ・キスラー氏は、カリフォルニアのヴォーヌ・ロマネと称されるソノマ・コーストの地で「世界と肩を並べられるピノ・ノワールを造る。」と決意。研究に研究を重ね、遂に2013年、ソノマ・コーストのボデガに最先端の設備を備えたワイナリーを設立しました。このオクシデンタルは、スティーヴ・キスラー氏の2人の娘たちであるキャサリンとエリザベスと共にワインを造っており、このことからオクシデンタルの最上級キュヴェには、2人の娘たちの名前が付けられています。

『ブルゴーニュのグラン・クリュから持ち込み、緻密に改良を重ねて磨き上げた理想のブドウ。』
オクシデンタルは、海岸に面したソノマ・コースト、ボデガ・ヘッドランズとオクシデンタル・ステーションという、キスラーの所有する畑が位置する中で最も冷涼な地域のブドウを用いて造られます。

1980年代初頭にブルゴーニュのあるグラン・クリュから持ち込まれたピノ・ノワールを、綿密なフィールド・セレクション(畑の特徴を見極め最適な樹を組み合わせる手法)により植樹。さらに、オクシデンタルに適しているかを見極めるために、単一の母株として繁殖させ果実の重さ、果実同士の間隔、果皮の厚さ、房の形状、ヴィンテージに左右されない安定した収量や品質を徹底的に調べ上げていきました。そして、その後数年に渡り最適と思われるブドウ樹を選び出し、少量ずつワインを製造。出来上がったワインの果実味、透明度、色合い、酸味、質感、ボリュームなどのチェックを行いさらに厳選し、優良な株を増やしていくという地道な努力を繰り返しました。

この気の遠くなるほどの歳月と努力を積み重ねた結果、オクシデンタルの畑は改良に改良を重ねてブドウ樹を磨き上げた姿となりました。 また、こうした長年の積み重ねにより、畑ごとの明確な個性も備わったのです。

『偉大なブルゴーニュに迫る、自社畑の個性を色濃く反映したピノ・ノワール。』
オクシデンタルでは、1haあたり約30hl以下とブルゴーニュのグラン・クリュ並みに収量を絞り、果実を均一に成熟させるために生育期中に2~3回、さらに収穫前に房を間引きしています。 収穫のタイミングは、ブドウの風味、pH値、総酸度に基づいて決定され、可能な限りフレッシュさと力強さを保つようにします。収穫はすべて果実が最高のコンディションにある夜間にナイト・ハーヴェストを行い、約10~13℃に保ったままワイナリーへ搬送。丁寧な選果は、ブドウの成熟度や大きさにばらつきが見られる区画では、収量の20~30%のみしか使用しないこともあるほどの徹底ぶりです。

収穫したブドウの大部分は破砕せずに房ごと発酵槽へ投入します。優しく絞り出されたフリーランは天然酵母により発酵。穏やかに抽出を行うため、工程中は温度を約30℃以下に保ち、ピジャージュの回数は最小限に抑えます。アルコール発酵終了後、ワインは新樽率25%のフレンチオークを使用し、地下にある涼しいセラーで静置。約5ヶ月間のマロラクティック発酵後、澱引きは極力行わず熟成させ、無ろ過で瓶詰めを行います。

このように栽培から醸造まで手間を惜しまず緻密に造り込まれたワインは、アルコールによるインパクトと過剰に付与されたアロマが抑えられ、畑の個性を色濃く反映。カリフォルニアの多くの生産者の憧れである、偉大なブルゴーニュ産ピノ・ノワールを彷彿させると各評価誌で高い評価を受けています。