ムルソーとピュリニーの両親から誕生したサラブレッド、フィリップ・シャヴィ

ピュリニー・モンラッシェ村にあるシャヴィの名を持つ3つのドメーヌはいずれも腕利きぞろいだ。フィリップ・シャヴィは生産者の両親のもとに生まれました。母はムルソーのロピト家、父はピュリニーのシャヴィ家。フィリップ・シャヴィの当主フィリップは、アランとジャン・ルイのいとこに当たる。父アルベールはバルクワインで有名ネゴシアンに売却していたが、1990年に引き継いだフィリップが、自家元詰めに移行した。ビオディナミに転換し、2000年代に入ってからの品質向上は目覚ましい。新樽比率を減らし、350リットルの容量が大きめのカスクや、500リットル、600リットルのデミ・ミュイも導入している。酸化を避け、フレッシュ感を重視しているからだ。樽の製造業者はフランソワ・フレール、タランソー、セガン・モローなどを混ぜ、風味の多様性を引き出している。純粋な果実味、ピュリニー・モンラッシェの特色であるミネラル感ときれいな酸を表現している。

空気圧式の圧搾機によって得たきれいな果汁を、デブル バージュ(静置)によって澄んだ状態にし、最初はステンレスタンクで発酵。数日後に樽に移す。発酵温度は18度とほかの生産者より低く、フレッシュな果実と澄んだアロマを引き出す。バトナージュは控えめで、無理に厚みを作りださず、ワイン自体の個性を尊重している。 ピュリニー・モンラッシェのプルミエ・クリュは、レ・フォラティエールとレ・ピュセルがそれぞれ、1950年代、1920年代の古木を含む秀逸な区画。ヴィラージュでは、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェのすぐ下のリュ・ルソーが通の狙うワインで、サン・トーバンやブルゴーニュ・ブランの品質もおしなべて高い。シャヴィのワインは若くから楽しめるが、美しく熟成する力もある。ピュリニー・モンラッシェのあるべき姿を示している。