三ツ星を与えられたシャルドネのスペシャリスト、アグラパール

コート・デ・ブランの自家栽培醸造家のなかで、この10haのドメーヌほどメディアに取り上げられ、またそれに値するものはない。その理由は、ここが精細を極めたシャンパン造りの最高のお手本であり、そのブドウがどこよりも美しく几帳面にしつらえられたブドウ畑から生まれるものだからである。ワイン造りも同様で、ひとつひとつの小さなキュヴェ同様、ブレンドして生まれるシャンパンも新鮮で焦点のしっかり合ったものでなければならないという明確な意識の下、オーク樽がワインに及ぼす有益な酸化作用が綿密に計算されている。醸造家のパスカル・アグラパールは言う。「私は、土壌に対する姿勢はブルゴーニュ的だが、ワイン造りにおいては極めてシャンパーニュ的だ。」この精密なラインから生み出されるシャンパンには、だらしなさや過抽出のかけらも見当たらない。

19世紀末にパスカルの曾祖父のアルチュール・アグラパールによって開かれたドメーヌは、現在オジェ、クラマン、オワリィ、アヴィズなどのグランクリュ・シャルドネ畑に合わせて60区画ほどを所有している。さらにベルジェル・レ・ヴェルチ、アヴネイ・ヴァル・ドール、マルドゥイユにもある。ブドウ樹の平均樹齢は理想的な35歳であるが、なかには60歳にも達する区画もある。土壌はブドウ樹の微生物学的生育を最大限助長するように手入れされており、その結果その根は直接岩盤に到達し、そこから存分にミネラルを吸収している。それによって、テロワールの神秘的な風味がワインに注入される。アグラパール家の頭と心には、全ての畑の特徴がしっかりと刻みこまれている。ここではビオディナミに関する説教じみた話は聞かれないが、ブドウに対するホメオパシー療法、有機肥料の使用などそれに近い生育方がとられている。ブドウ畑ではパリサージュ(枝の誘因、固定)が手作業で入念に行われているが、これは風邪や太陽の作用を促進するためである。それらの自然要素は、灰色カビ病やうどんこ病、べと病などの疫病の発生を防ぎ、人為的な治療の必要性を少なくする。収穫ももちろん手作業で、厳密に選んで選果し、最高に成熟させるために収穫をギリギリまで延ばす。

ワイン造りも精緻を極め、ワインの構造と重さに合わせて綿密に醸造方法を微調整している。グランヴァンは大きいほうのオーク樽を使うが、目的は木の香りを加えることではなく、管理された酸化を行うためである。より芳醇なワインを造るためには、温度調節をされたステンレス槽を使う。最終的にシャンパンの安定性と複雑さを増すため、マロラクティック発酵は行っている。一般にドサージュは低く控えめで、蔗糖を使い、リリース前3か月に行われ、瓶詰めとデゴルジュマンの日付は裏ラベルに明記されている。

入門者レベルのブラン・ド・ブランは一家の所有している全村のブレンドで、その名もレ・セット・クリュという。このブレンドに使われるブドウはすべて若く、そのため果実味に主眼がおかれ、通常のドサージュで強調される。ヴィンテージ・シャンパンのミネラルはアヴィズ(レ・シャンボタン)とクラマン(レ・ビオネ)の最高のブドウを使い、醸造はドゥミ・ミュイとステンレス槽の療法を使う。これらの特権的ブドウ畑の個性を最大限発揮させることが目的である。偉大な2002年ヴィンテージにはアヴィズとクラマンの卓越したミネラルとフィネスが素晴らしい精妙さのなかに渾然一体となって表現されている。対照的に2002年のキュヴェ・ヴニュは、アヴィズ村の精髄ともいうべき24haのリュー・ディ”ラ・フォッセ”の100%から造られる。その畑では機械を一切使わず、人と美しい雌白馬のヴニュが一緒になって畑を耕す。醸造はすべて樽で行われ、ブドウの年齢とヴィンテージの豊かさのおかげか。砂糖を加える必要は全くない。同じく2002年のラヴィゾアーズは一家の最高級ブランドで、今回は粘土とチョーク質の土壌が特徴リュー・ディ、レ・ロバールとラ・ヴォア・ド・エペルネのブドウを用いている。

これはアグラパール軍団のなかで最も長く熟成し、その凝縮感からアヴィズの最高傑作と言われ、価格以上の価値を持つシャンパンとなっている。


1894年、コート・デ・ブラン地区の中心地の一つ、アヴィズ村にアルチュール・アグラパールにより設立。1950年から1960年に渡り孫息子のピエール・アグラパールにより規模が拡張され、現在はその息子パスカルによって運営されています。所有畑の8割がグラン・クリュ、平均樹齢約40年という好条件のなか畑仕事を最重要視し、葡萄樹と常に対話をしながら極力自然なアプローチを心掛けています。

ドメーヌを率いる芸術家肌のパスカル・アグラパールは、1983年よりシャンパーニュ造りを行うシャルドネのスペシャリストです。健全でテロワールの風味が詰まったワインを造る為に我流で試行錯誤し続けた結果、独自の栽培法に加えて天然酵母による発酵、澱との長い接触、樽の導入などを行っています。手掛けるキュヴェ各種はそれぞれのコンセプト、必然性を明確にしており、複雑味があり、とてもピュアなシャンパーニュに仕上げられています。さらに研究熱心なパスカルは、馬による耕作や古代品種の混植などと新しい事にも果敢に挑戦しており、近年最も注目を浴びる醸造家の一人です。

【醸造】
自然と収量を制限したブドウは厳しく選果され、例年補糖を必要としない程に糖度が高い。収穫後は伝統的な4,000kgのコカールにて圧搾後10-12時間のデブルバージュを行い、全て自然酵母にて発酵。区画毎に600Lの樽(デュミ・ミュイ)とステンレスタンクを併用してシュール・リーにて熟成。翌年5月の満月時に清澄、ろ過なしで瓶詰めされ、最低3年間の瓶熟成を行っています。

2009 アグラパール ブラン・ド・ブラン・アヴィゾワーズ・エクストラ・ブリュット・グラン・クリュ

【2009 Agrapart et Fils – Blanc de Blancs Avizoise Extra Brut Grand Cru】

アヴィズ村の丘に植わる樹齢50年の2区画(Les Robarts, La Voie d’Epernay)から造られる。粘土粘土質で表土が厚い土壌を持ち、常に骨太でリッチな味わいとなる。発酵・醸造は100%樽で行われ、王冠ではなくコルクにて瓶熟成。

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東京都港区麻布十番2-3-6
FLEG麻布十番primo 3F
TEL : 03-6435-3987
Instagram:https://www.instagram.com/azabu_bar_groom/
FB : http://www.facebook.com/Bar.groom
食べログ : http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13124112/
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NV アグラパール ブラン・ド・ブラン・テロワール・グラン・クリュ・エクストラ・ブリュット

【NV Agrapart et Fils – Blanc de Blancs Terroirs Grand Cru Extra Brut】

アヴィズ、オジェ、クラマン、オワリィの特級の中でも樹齢など諸条件が真のグラン・クリュに値するぶどうの一番搾り果汁のみ使用。48ヶ月の瓶熟。
品種:シャルドネ 100%

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