ナポレオン一世が大いに気に入った畑を所有するドメーヌ、ピエール・ジュラン

ジュラン家は、1830年頃からフィサン村でワインを造ってきました。正式にドメーヌとして設立されるのは、1830年の初代から数えて3代目のピエール・ジュラン氏の時。1925年、ピエール氏は少しずつ畑の買い足しを進めましたが、フィサンでもっとも評価の高いプルミエ・クリュの一つクロ・ナポレオン(モノポール)を入手。現在、クロ・ナポレオンを初めとしてフィサン村とジュヴレ・シャンベルタン村の約13haあまりの所有畑から年6万本の卓越したワインを産み出しています。

基本的に先代の造りを踏襲していますが、最近は発酵温度を低めにし、新樽の使用率を抑えています。雨のリスクを恐れず、収穫は同村の近隣よりも遅くしています。アルコール分がしばしば13度を超える逞しいストラクチャーに仕上げて、フィサンのアペラシオンらしさを追求し続けています。

リュット・レゾネで栽培され、パス・トゥ・グランとアリゴテは60hl/ha、他は35〜40hl/haという低収量を守っています。22〜25度で15〜17日かけて開放木製桶で発酵。発酵前には、12〜14℃で低温浸漬が行われています。空圧式プレス機で圧搾後デブルバージュには24〜48時間かけられます。新樽比率は低く10〜25%ほど。18ヶ月間樽熟成され、清澄はされず、珪藻土とカートリッジを使い軽く濾過されています。

2008 フィサン・1級・クロ・ナポレオン ピエール・ジュラン

【2008 Fixin 1er Cru Clos Napoleon Monopole – Pierre Gelin】

《Clos Napoleon》
ナポレオン1世の名を冠したジュラン家の単独所有畑。登記名は“Aux Cheuzots(オー・シュゾ)”だが、ナポレオン1世がエルバ島流刑の際に同行した当時畑の所有者であった皇帝衛兵隊クロード・ノワゾ将軍により『クロ・ナポレオン』へと改名された。わずか1.8haの小さな畑。
クロード・ノワゾはナポレオンと共に戦い、エルバ島への追放にも同行、百日天下(エルバ島を脱出し、パリに帰還したナポレオンが帝政を復活させた1815年3月から、ワーテルローの戦いで敗れて再び退位する6月までのほぼ100日間をいう。百日天下に終わったナポレオンはセントヘレナ島に流される。)の後、軍役を退いてからはフィサンの地で過ごしナポレオンの思い出を称え、著名な彫刻家フランソワ・リュードに「眠れるナポレオン」の像を依頼。現在その像はナポレオンに敬意を表して作った「ノワゾ公園」にあり、村のシンボルとし て知られています。

>> ピエール・ジュランについて

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