自然に対しての謙虚な心が産み出すブルネッロ、サリクッティ

ブルネッロの畑に囲まれ、日々をワイン造りに捧げるフランチェスコ氏。ブドウ樹が深く根をはるようにしっかり地面を掘り下げ、肥料はミルクがビオに認定されているモンタルチーノの牛の堆肥を使用します。畑の畝には、15種類ほどの草花の種をまき、ブドウ樹と競争させ、刈り取られた後は土のミネラル分を補う役目となるのです。醸造は2003年から自然酵母を使用。最新の醸造設備をそろえているわけではなく、有名なエノロゴを雇っているわけではありません。彼のワイン造りは「ワインを生み出してくれる自然に対しての謙虚な心」のもと行っているだけなのです。

オーナーのフランチェスコ氏の人柄をひとことで表現するならば、「生真面目で控えめな農夫、そしてチャーミングな紳士」という言葉が良く合います。そんな彼の人柄は人々を魅了し惹きつけます。また、ワイン造りにおける謙虚で生真面目な姿勢とワインの魅力に引き寄せられ、彼の門をたたく造り手も少なくありません。「サン・ジュゼッペ」のステッラ・ディ・カンパルトもその一人です。

彼のワインの最大の特徴が 「瓶熟成で飛躍的に素晴らしく成長を遂げる」ということ。それ故、その年のワイン・コンクールなどへの出展にはあまり気が進まないといいます。彼は「出荷されるまで」ではなく、「その後ゆっくりと瓶の中で熟成を遂げる」ワインを見ているのです。数あるブルネッロの中でもしっかりとした特色をもった数少ない造り手の一つとして揺るぎ無い地位を築いているサリクッティ。