フィロソフィーは「本物のブラン・ド・ブランを造ること」、セバスチャン・ダヴィオー

シャンパーニュの17のグラン・クリュ村のひとつ、シュイィ村に1900年頃より続くぶどう栽培家で、1960年に現容のRMとなりました。以来、大手メゾンへのぶどう販売を中心に細々と自社ビン詰めを行っていましたが、2004年、意欲と才気に溢れる4代目セバスチャン・ダヴィオーの参画によって、新しいステージへ移ることになりました。
参画初年度から実質ビオロジックの極めて厳格なリュット・レゾネ栽培を実践して畑の再生を成し遂げた彼が、次にこだわったのはプレス機でした。「ワインの醸造で最も重要な工程はプレシュラージュです」という彼は、ジャン・マルク・セレックも導入して話題となったコカール社製の最新式重力式プレス機を導入。「このプレス機の使用は品質の証であり、僕の新しいラベルにもデザインしました」。
フィロソフィーは、ずばり「本物のブラン・ド・ブランを造ること」。
「他のコート・デ・ブランの村々と比べて、シュイィはミネラルの深みにおいて、クラマンは良質の酸において秀でています。平均樹齢50年のヴィエイユ・ヴィーニュが、それらの美質をさらに顕在化します。そして、最低4年間ビン熟成させることが僕の流儀です。今後は、一部小樽による発酵も行っていく予定です」(セバスチャン・ダヴィオー)。
2013年に正式にメゾンを継承したセバスチャンは、パッケージを一新し、栽培・醸造の仕事の合間に少しずつ販売活動をはじめています。しかし早くも、「Gault & Millau Guide Champanges」をはじめとする錚々たる現地ワインメディアの注目が集まっており、新たなるスターの誕生を予感させます。