小樽を用いる現代的なブルネッロで人気の生産者、シロ・パチェンティ

蔵元で瓶詰めをスタートした1988年からガンベロ・ロッソでトレ・ヴィッキエーリを獲得し、話題の的になったモンタルチーノの造り手といえば、「シロ・パチェンティ」です。現当主のジャンカルロ・パチェンティ氏は、自身が本格的にワイン造りの道に入るにあたってボルドー大学醸造学科に入学し、そこでイヴ・グロリエ教授によるボルドー品種をベースにした醸造法「グロリエ・メソッド」を学んだそうですが、このお国違いの醸造法を自らの地でサンジョヴェーゼに応用させられたあたりが、ジャンカルロ氏の力量だと言えるのではないでしょうか。

22haのブドウ畑にはサンジョヴェーゼのみが植えられており、そのうち10%の畑のブドウ樹は、5年ごとに植え替えられるといいます。また、ほとんどのブドウは樹齢20年以上のものであり、全体のほぼ半分の面積である10haの畑には、樹齢30年を超える樹が植えられています。

ラベンダーの香りが漂う小道を登って辿り着くパチェンティのセラーには、「ブドウの品質を完璧に保つため」に誂えられた醸造用設備が並び、熟成庫はミニマルかつ技術的にしっかりと整備された状態になっています。