オスピス所有のグランクリュを一人で栽培したヴィニュロン、ステファンヌ・ミュラ

2004年、父レモン・ミュラより5haの畑を継承したステファンヌ・ミュラは、ヴォーヌ・ロマネ村から畑を上がったところにある隣村コルボワンに自身のドメーヌを立ち上げ、親友のオーレリアン・ヴェルデやダヴィッド・デュバン、当時DRC社に勤めていた同世代の隣人ヴァンサン・ルグーらと情報交換しながら、栽培と醸造の経験を積み重ねてゆきました。そして3年間「メゾン・フェヴレ」で修業して技を完成させた後、2009年ヴィンテージから本格的に自社ブランドでの発売を開始しました
一方で彼は、2008年から2013年1月まで、「オスピス・ド・ボーヌ」が所有する「コート・ド・ニュイ」のすべてのグラン・クリュ畑(マジ・シャンベルタン、クロ・ド・ラロッシュ、及び2012年ヴィンテージから新たに加わったエシェゾー)の栽培をただひとりで行いました。「僕の所有畑だけで食べていくのは厳しいので・・。「オスピス」の仕事も誇りを持って遂行しました。「オスピス」のマジ・シャンベルタンやクロ・ド・ラロッシュも、僕のオート・コート・ド・ニュイやマルサネも、僕自身のトラクターを使用したことも含めて、まったく同じ栽培です」。尚、「オスピス」を辞した2013年1月以降は、名門メゾン「アンリ・ド・ヴィラモン」の栽培長に就任しました。「要所要所で栽培スタッフに指示を出す統括的な立場で、以前よりも自分のドメーヌに集中できるようになりました」。
彼の造るワインは、彼の人柄と同様に優しく穏やかなスタイルで、透明感があり、かつ深い滋味に富む味わいです。コート・ド・ニュイにまたひとり、秀逸な新世代の誕生です。