マサル選抜された樹齢の高いぶどう樹のみで醸すドメーヌ、ジャン・マリー・フーリエ

【2014 Chambolle Musigny 1er Cru Aux Echanges V.V. – Jean Marie Fourrier】

現在の当主は1971年生まれのジャン=マリー・フーリエ氏。ボーヌのワイン農業学校を卒業後、ブルゴーニュ大学の醸造講座に通いました。1988年には半年間アンリ・ジャイエで研修、その後父親の元で修行を積み、1993年オレゴンに渡りジョセフ・ドルーアンでアメリカのピノ・ノワール造りを学びました。1994年の帰国後23歳の若さで父の跡を継ぎました。

ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョに9.5haを所有し、その内1級とグラン・クリュが70%程度を占めます。ジャン=マリー氏は自らを「テロワリスト」と名乗り、醸造にテクニックを求めず、自然を支配することを好んでいません。高度な技術に頼らず自然に任せていた20世紀初頭のヴィニュロンの流儀の再現を目指しています。

【ネゴシアン】
ネゴシアン事業は、高品質の葡萄であること、ドメーヌ生産量の3割を超えないことを自らに課し、2011年ヴィンテージが初リリース。これらのワインは、ドメーヌワイン同様のフィロソフィーで選ばれ、造られており、ジャン=マリー氏曰く「新たに養子に迎えた子供のような存在」なのです。

【栽培・醸造】
栽培はリュット・レゾネを採用。農薬は主に低濃度の硫酸銅を使用。肥料は遺伝子組み換えでないものを2~3年に1回撒いています。剪定は集団選抜クローンに適しているギュイヨ仕立て株が均一化するとワインの複雑味が損なわれるとの考えから、市販のハイブリッドクローンは用いていません。収穫量を制限するため、摘芽は非常に厳しく行います。収穫は、収穫人を急がせず、ゆっくりと選別しながら摘み取りを行わせ、またカビが飛び移らないよう手洗いも励行しています。収穫果は100%除梗し半分だけ破砕低温浸漬は自然の温度(朝の収穫果の温度)で3~4日行います。マストが15℃を超えるときは温度を下げています。自然に任せて発酵を開始し、発酵開始直後と末期に液循環、最盛期には1日4回手作業によるピジャージュを組み合わせ、トータルの発酵期間は18~20日間。熟成は、新樽は多用せず20%程度の使用に留めます。18ヶ月の熟成中、澱引き、清澄、フィルターも一切行っていません。

《追記》
1994年、兵役の前後に6ヶ月間、アンリ・ジャイエとオレゴンのドメーヌ・ドルーアンで修行した後、ジャン・マリー・フーリエは父からドメーヌを継ぎました。ジャン・マリーは畑仕事とワイン造りについて、これが最高のやり方だという自分なりの考えを持っています。畑では妹のイザベルと、イギリス人妻のヴィッキに手伝ってもらい、父がブレンドして1種類のワインにしていたジュヴレの1級畑を、それぞれで醸造、瓶詰めし、ドメーヌ元詰め比率を100%に引き上げることで、ラインナップを拡充してきました。ジャン・マリーの畑のほとんどは非常に樹齢の高い樹が植わっており、ほとんどが2つの大戦間に植えられたもので、現代のクローンではなく、地元でマサル選抜された樹しかありません。ブドウは完全に除梗され、シルクのような果実味が保たれるよう細心の注意が払われています。

品種:ピノ・ノワール

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オーストラリアでもっとも古い家族経営の会社の一つ、プランタジェネット

【2014 Plantagenet – Three Lions Cabernet Merlot】

英国からの移民であるトニー・スミスは1968年に最初の作付けが行われた後、英国王室に由来する名であるプランタジェネットワイナリーを1974年に創立。ファーストヴィンテージ以来、エレガントで繊細なワインを市場に送り続け、その間に数多くの受賞に輝いています。

最初にワイナリー用に購入したのはリンゴのパッキング用の小屋でしたが、少しずつ設備を整え現在では最新の機器を揃えたワイナリーとなっています。ヴィンヤードは1980年代後半より拡大し続け、マウントバーカー南のロッキーホラーヴィンヤードを、そして1999年には町の西側にロセッタヴィンヤードを造りました。

2000年オーストラリアでもっとも古い家族経営の会社の一つであり、ワインとスピリッツの卸業者でもあるライオネルサムソンアンドサンに株の売却をした折、トニーは会長職に就き、2007年ヴィンテージよりケープメンテルにて21年ワインメイキングをしていたジョン・デュラムを迎えました。クラシックでありながらも、新しい息吹を蓄えたワイン造りを目指す彼の活躍は目覚ましく“ピノの悲劇”と呼ばれていたピノ・ノワールさえも、冷涼な地域特性を生かし完全なワインを作り上げました。

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー

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オーストラリアで最大最古の家族経営ワイナリー、サンダルフォード

【2014 Sandalford – Winemakers Shiraz】

1840年提督ジョン・セプティマス・ロウによりカバシャムのスワンリバー沿いに創立されました彼は父親が教区牧師をしていたバークシャーの修道院の名にちなみサンダルフォードと名付けました。1972年、ボルドーに酷似した気候のマーガレットリバーに主要なブドウ畑を開拓し、このブドウ畑は今やこの地区はオーストラリアで最も品質の高いブドウが栽培できる場所の一つである事を、世界的に認識させるに至りました。1989年、サンダルフォードは、マウントバーカー周辺にあるブドウ畑からも果実を購入する契約を結び、西オーストラリア州で主要な3品種を造る地域から、特に質の高いブドウを調達するという計画が完成しました。サンダルフォードは現在西オーストラリアで最大最古の家族経営のワイナリーとなりました。経営者であるピーター&デボラ・プレンディビルは600万ドルを投じ、ワイナリーとブドウ畑の再開発に積極的に関わり、ボルドーのシャトーモンバジャックでワインメイキングの経験を持つポール・ボールデンを、チーフワインメーカーとして迎え世界的に高い評価を得るに至りました。今日サンダルフォードはワイン生産者としてのみならず、ワイナリーツアー施設の先駆者ともなっています。

品種:シラーズ

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滋味旨味が伝わる半自給自足的なドメーヌ、ルイ・フルーロ

【2012 Nuits-St.-Georges V.V. – Louis Fleurot】

もともと樽職人だったルイ・フルーロさんが、1975年から徐々に畑を買い足し、1993年にニュイ・サン・ジョルジュ村に設立したドメーヌです。1998年に甥のドニ・バザールが継承。ぶどう栽培に精通する彼は、ファビエンヌ・ボニーの栽培の先生でもあります。
「完熟した健康なぶどうが、自然に美味しいワインになります。根を地中深くに伸ばすため、化学肥料や農薬の使用は極力抑えるべきですが、かといって完全無農薬が一概に良いかというと、それは疑問です。少なくともブルゴーニュでは、無農薬栽培されているぶどうにカビが生えているものが多く、ぶどうが可哀そうで可哀そうで・・・」。
自然に対する彼の深い洞察は、その半自給自足的なライフスタイルに立脚しています。野菜を家庭菜園でまかなっているのはもちろんのこと、ウサギ、鶏、ハト、そして・・・豚(自分でソーセージをつくります)まで、ドメーヌを訪問すると、その動物の数に驚かされます。ちなみに趣味は、「釣り」。また、叔父のルイ・フルーロ翁が壮健だった2010年までは、翁自身が森に入って木を選び、切って乾燥させ、年間20樽の新樽を作ってこのドメーヌで使用していました
「叔父は長年、AOCニュイ・サン・ジョルジュの「レ・ザルジラ」にトマトを植えていて、「ここのトマトが甘くてうまいんじゃ~」とか言ってましたが、それはさすがにぶどうに植え替えさせてもらいました(笑)。ちなみにこの畑はカラスがぶどうをたくさん食べてくれるので、グリーンハーベストをする必要はありません。」
そんなドニ・バザールが造るワインは、ぶどう本来の滋味旨味がしみじみと感じられ、笑うと目が線になる彼の笑顔のように、優しく、癒される味わいです。「ブシャール・ペール・エ・フィス」などの名門メゾンから、「オーレリアン・ヴェルデ」といった気鋭の新世代まで、バルクワイン購入のリクエストが引きも切らないのもよく分かります。

【Nuits-St.-Georges V.V.】
Aux Athées等5区画合計で0.55ha。樹齢70年以上のVV。新樽率30%で18ヶ月間の樽熟成。
品種:ピノ・ノワール

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シャンパーニュ地方のグラン・クリュにある3大「クロ」の1つを所有するRC、クロード・カザル

【NV Claude Cazals – Carte Or】

これまで8,500種以上のシャンパーニュを試飲してきた評論家リチャード・ジューリンから、「歴史上最もエレガントなシャンパーニュをもたらす」と最大の賛辞を受けるル・メニル・シュール・オジェは、シャルドネの聖地コート・デ・ブランの最南端に位置するグランクリュだ。クリュッグの最上キュヴェを生む畑クロ・デュ・メニルを擁し、洗練の極みであるサロンを生み出すこの村の魅力に大きく寄与するのは土壌である。表土が非常に薄くベレムナイト・チョークの層がすぐに露出する土壌が、豊かで強いミネラル感とシャープな酸をもたらし、シャンパーニュのグランクリュの中で最も長熟で最もエレガントと評されるワインを生み出す。それに対し、すぐ北隣に位置するグランクリュ、オジェでは、北風から保護されたパラボラアンテナ状の独特の地形により優しい果実と穏やかな酸が備わり、大らかな気品が魅力となる。

【歴史】
1897年創業のクロード・カザルは、対照的なこれらふたつのグランクリュとその周辺のプルミエクリュのみに約9haの畑を所有するレコルタン・マニピュランである。同時に、長い間ボランジェやルイ・ロデレールなどトップ・メゾンにブドウを供給してきた。更に、現当主デルフィーヌ・カザルの祖父オリヴィエ・カザルの代から、これらのメゾンと契約する栽培家のブドウを圧搾するプレス・ハウスを務めており、2004年にル・メニル・シュール・オジェに醸造用セラーを新設して以降は、メゾンからの要請を受け、プレスだけではなく果汁をワインにする工程も請け負っている。ブドウの供給元となるだけにとどまらず、シャンパーニュ最高のメゾンの数々に契約栽培家のブドウのプレスから醸造までを一任されていることからも、この造り手の傑出した力量が伺える

【栽培・醸造】
ブドウ栽培にはリュット・レゾネを採用醸造にはステンレスタンクを用い、アルコール発酵とマロラクティック発酵を行う。ベースワインの醸造はル・メニル・シュール・オジェの醸造施設で行われるが、最低でも36ヶ月という長い熟成にはオジェにある邸宅の地下セラーが用いられる。この建物は国際連盟の設立者のひとりであるレオン・ブルジョワの元別荘で、それを取り囲むように広がる畑、”クロ・カザル”はクロード・カザルの代名詞である

オジェの丘の麓に位置するクロ・カザルは、シャンパーニュの希少なクロの中でも数少ないグランクリュのクロである。その面積は3.75ha。クロの名の通り壁に囲まれているため、周囲の畑よりも暖かいミクロクリマがブドウに最大限の熟度をもたらし、ブドウの糖度はクロの外の畑よりも1度高くなるという。オジェの豊かな果実を更に引き立てるこの特別な畑は、1950年代にカザル家の手により植樹され、そのブドウはかつて有名メゾンのプレステージ・キュヴェに使われていた。

しかし、現当主のデルフィーヌは、この畑は単独で瓶詰めすべきだと考え、頑なに慣習を守ろうとする父親を懸命に説得。彼女の数年越しの努力が実り、1995年に初めてクロの古樹の区画のブドウのみからクロ・カザルが造られたこれは、クロ・デュ・メニルやクロ・デ・ゴワセと同じ数少ないクロの単一畑のシャンパーニュであり、ニール・ベケットの『1001 Wines you must tastebefore you die(死ぬ前に飲むべき1001ワイン)』や、フランスの主要ワインガイド、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスの『偉大なブラン・ド・ブラン』特集に大きく取り上げられている。

また、クロード・カザルの名はワイナリー名だけではなく、デルフィーヌの父親であり発明家でもあった先代のクロード・カザルの名としても知られている。彼の最も注目すべき発明のひとつがジロ・パレットだ。これにより、それまで1ヶ月かけて手作業で行われていたルミアージュを数日に短縮できるようになった。彼のシャンパーニュ造り全体の発展への貢献は大きい

クロード・カザルのラベルを注意深く見ると、RM(レコルタン・マニピュラン)ではなくRC(レコルタン・コーペラトゥール)の表記があることに気づくだろう。レコルタン・マニピュランとしてのワイン造りと、醸造設備を持たない栽培家のための協同組合的なワイン造りを並行しつつ、クロード・カザルのラベルにRMと表記するには、法的には壁で区切られた醸造スペースが2部屋求められる。小規模な家族経営であるクロード・カザルでは醸造スペースを一部屋しか設けることができず、法規制によりラベルにはRCと表記せざるを得なくなってしまった。しかし実際には、このふたつのワイン造りはプレスからタンクまで完全に分けて行われている。つまり、クロード・カザルのシャンパーニュは全て、自社畑のブドウのみから造られる正真正銘のレコルタン・マニピュランの作品なのだ。自社畑のブドウの方がメゾンに供給される他の栽培家のブドウよりも質が高いと断言するデルフィーヌにとって、他の栽培家のブドウをブレンドする必要などない。

常に高い質を求めて代々受け継がれてきたカザル家のシャンパーニュの魅力は、ピュアでリッチなスタイルだ。ル・メニル・シュール・オジェの研ぎ澄まされたエレガンスや、オジェの大らかなエレガンスを豊かな果実が包み込む。
シャンパーニュに精通する評論家マイケル・エドワーズはその著書の中で、「デルフィーヌのクロード・カザルス・シャンパンは、レコルタン・マニピュランのお手本のようなシャンパン」と評し、シャンパーニュ評論家リチャード・ジューリンはこの造り手を4ツ星に格付けている。

《追記》
シャンパーニュ地方のグラン・クリュで、「クロ」という呼称をつけることが公式に許可されている畑は3つしか存在しませんが、このクロード・カザル所有のモノポール「クロ・カザル」は、その内の1つです。残り2つはクリュグ「クロ・デュ・メニル」と、 フィリポナ「クロ・デ・ゴワセ」。

【Carte Or】
品種:シャルドネ 100%
熟成:36ヶ月以上
ドサージュ:8g/L


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